不動産投資の基本
リスクと対策

不動産投資の成功のカギはリスク対策にあり

不動産投資は安定的な家賃収入が見込めますが、不動産特有のリスクもあります。不動産投資をはじめる前に、どのようなリスクがあるのか確認してみましょう。

他の金融商品と不動産投資のリスク・リターンのちがい

銀行や証券会社、保険会社などが提供している金融商品には下記のようなものがあります。

  • ・預金
  • ・投資信託
  • ・株式
  • ・社債
  • ・公債
  • ・保険

これらの金融商品を選ぶ基準には、安全性、流動性、収益性などがあげられます。
金融商品と比較すると、不動産投信には次の表に示す特徴が見えてきます。

貯金貯蓄型保険株式不動産
安全性 元本の保守性や
利子獲得の確実性
流動性 換金のしやすさ
収益性 投資利益の大きさ
預金
預金は現金をそのまま銀行に預入しているため、元本割れのリスクは小さく、流動性は高いといえます。しかし、収益性の面では手数料などでマイナスになることもあります。また、長期での預金は、インフレにより価値が目減りするリスクがあります。
貯蓄型保険
貯蓄型保険には、養老保険や学資保険、個人年金保険といったものが存在します。用途に合わせて積み立てていくため加入途中での流動性は低く、貯金に近い性質のため大きなリターンは期待できません。
※保険会社が倒産した場合、保険金は大幅に減少します。
株式
株式は価格変動が大きいため、ハイリターンを狙える一方で、元本割れのリスクも大きいことが特徴です。株式によっては株主優待や配当も得られます。
不動産
不動産の場合、換金には売却する必要があるため、流動性は高くありません。一方で、実物資産としての価値が安全性を担保し、安定した家賃収入が見込めます。この特徴が他の金融商品と比較したときに、不動産投資がミドルリスク・ミドルリターンと評価されている理由です。

不動産特有のリスクと回避策

  1. 1.空室リスク

    所有している物件に空室が発生し、賃料収入を得られないリスクです。家賃収入を期待する不動産投資をする際には、このリスクの抑制をまず第一に考えましょう。

    回避策
    • 入居需要の高い好立地の物件を選ぶ
    • 空室リスクをカバーする賃貸管理プランを利用する
  2. 2.修繕リスク

    修繕リスクとは、修繕・設備費用が発生するリスクです。新築でも中古でも、ある程度時間が経過すれば修繕の必要が出てきます。

    回避策
    • 設備までカバーする賃貸管理プランに入る
  3. 3.金利上昇リスク

    金利上昇リスクとは、ローンの金利が上がり、支払総額が上がってしまうリスクです。

    回避策
    • 売却して利益確定
    • 繰上返済をする
  4. 4.家賃滞納リスク

    入居者に家賃を滞納され、賃料収入を得られないリスクです。

    回避策
    • 滞納保証
  5. 5.地震リスク

    地震が起きて建物に被害が及ぶリスクです。被害を最小にする準備をしましょう。

    回避策
    • 新耐震基準の物件を選ぶ
    • 地震保険に加入する
  6. 6.火災リスク

    火災が起きて建物に被害が及ぶリスクです。地震リスク同様に、被害を最小にする準備をしましょう。

    回避策
    • オーナーの火災保険加入
    • 借主の火災保険加入
  7. 7.倒産リスク

    賃貸管理を委託している不動産会社が倒産するリスクです。

    回避策
    • 所有権はオーナーにあるため、新たな管理会社に賃貸管理を委託することで変わらず不動産投資を続けられます。
  8. 8.家賃下落リスク

    経年劣化等により、家賃が下落して賃料収入が減ってしまうリスクです。

    回避策
    • 家賃の下落幅が大きい築3〜8年の築浅物件は避ける
  9. 9.不動産価値下落リスク

    開発計画等の外的要因によりエリアのブランド力が低下し、不動産価値も下落するリスク。

    回避策
    • 検討エリアやその周辺の都市開発計画を調べておく

ファミリアライズは、不動産投資のリスクと対策についてもご納得いただけるまでしっかりご説明・サポートをいたします。不動産投資に関する疑問や不安はお気軽にご相談ください。