不動産売買の仲介手数料はどちらが払う？しくみや支払うタイミングを解説

不動産売買にあたって必要な費用のなかで、大きな金額を占める仲介手数料。

「仲介手数料って何？」「どのタイミングで誰がいくら払うの？」「値引きは可能なのかな」など、さまざまな疑問が浮かぶと思います。

仲介手数料について正しく理解できていないと、資金不足になったり、悪徳な業者に付け込まれたりする危険性があるので、しっかりと理解しておくことが大切です。

今回は、仲介手数料のしくみや支払うタイミングについて解説していきます。投資用の物件を購入しようと考えている方にぴったりな内容ですので、ぜひ参考にしてください。

不動産売買の仲介手数料はどちらが払う？

結論からお伝えすると、仲介手数料は、仲介を依頼した売主側と買主側のどちらにも支払い義務が発生します。

不動産の売買は、売主と買主の間に不動産業者が仲介として入ってサポートをするのが一般的であり、不動産会社の仲介を受けて、売買が成約したときに発生するのが仲介手数料です。

例えば、売主が仲介会社Ａ社に売却依頼をすれば、売主がA社に仲介手数料を支払い、購入をサポートした仲介会社Ｂ社には、買主が仲介手数料を支払います。

売主と買主双方が同じ不動産仲介会社一社に依頼した場合は、売主と買主のそれぞれが同じ不動産仲介会社へ仲介手数料を支払うこととなります。

不動産売買における仲介手数料のしくみ

売主、買主両者ともに支払うものであることがわかった仲介手数料ですが、ここからは、詳細な“しくみ”について解説していきます。

仲介手数料とは？

前述したように仲介手数料は、不動産会社に売買の仲介を依頼して売主と買主の契約が成立したときに、不動産仲介会社へ支払う手数料のことです。

仲介手数料は、取引が成立したことに対する成功報酬なので、売買契約が成立しなければ支払う必要はありません。

仲介手数料はいくら？

仲介手数料は宅地建物取引業法で上限額が決められています。売主や買主から特別な依頼がない限り、不動産会社が上限を超えて仲介手数料を請求することはできません。

上限の額は売買代金によって異なり、計算式は以下の通りです。

・不動産の売買代金が400万円を超えた場合：取引物件価格（税抜）×3％+6万円＋消費税

上限いっぱいに仲介手数料がかかる場合の早見表もあるので、参考にしてみてください。

なお、上限額を超える仲介手数料を請求することは法律違反です。
不当な金額を請求されるなどのリスクを回避するためにも、上限額だけは把握しておきましょう。

仲介手数料に含まれない業務

一般的な仲介業務で発生する費用については仲介手数料に含まれますが、仲介手数料に含まれない業務もあります。

仲介手数料に含まれない業務とは、以下のような内容です。

・依頼者の希望で、特別な広告宣伝を行った際にかかった費用
・売却のための測量や解体にかかった費用

ただし、これらは売却時に売主の希望で行う活動です。

そのため、仲介手数料に何かしらの手数料が上乗せされている場合には、内容を確認し、何に対してかかっている手数料なのかを必ず質問しておきましょう。

仲介手数料を支払うタイミング

仲介手数料は成功報酬のため、支払いの義務が発生するのは「売買契約を締結後」です。

支払うタイミングは、契約時に半金、引渡し時に残り半分の2回に分けるのが一般的ですが、不動産会社によっては一括支払いのケースもあります。タイミングは引渡し時、または契約締結時のいずれかなので、事前に確認しておきましょう。

なお、仲介手数料は現金または振り込みで支払うことがほとんどです。

仲介手数料を値引きしてもらう4つのコツ

前述のとおり、仲介手数料には上限があるため、それ以上の金額を請求されることはありません。しかし、大きな割合を占める仲介手数料だからこそ、割引や値引きを受けられると非常に助かりますよね。

手数料は上限さえ超えなければ、不動産会社が自由に決めることができるため、不動産会社との話し合いによって値引きしてもらえる可能性があります。

ここからは、値引きをしてもらうコツを3つお伝えしましょう。

専任媒介契約を条件に値引き交渉をする

多くの不動産業者は、不動産会社一社のみと契約する「専任媒介契約」の獲得を望んでいます。これらは売却時に結ぶものと思われがちですが、購入時にも契約することができます。

その契約方法を条件に、値引き交渉をするというのも一つの方法です。
自社での仲介手数料の獲得が約束される点から、応じてもらえる可能性は高いと言えます。

ワンストップリノベーション対応の会社に依頼する

「ワンストップリノベーション」とは、物件購入からリノベーションまでを一つの会社に任せることをいいます。

物件購入とリノベーションを予定している場合は、ワンストップリノベーションに対応する会社に依頼すれば仲介費用を抑えられる可能性があります。

ワンストップリノベーション対応の会社に依頼するメリットは、手数料面だけではありません。

不動産会社・金融機関・リノベーション会社でそれぞれ相談・打ち合わせをする手間が省けるため、物件購入から投資開始までスムーズに進められるのがメリットです。また、リノベーションを前提とした物件探しをするため、物件購入後に思うようにリノベーションができないといったトラブルを防ぐこともできます。

ファミリアライズはワンストップリノベーションに対応しているため、投資用物件のリノベーションを検討している方は、ぜひ弊社にお任せください。

キャンペーンを利用する

不動産会社によっては、成約特典や紹介特典、期間限定で仲介手数料の値下げや割引のキャンペーンを用意していることも。これらの特典を利用すれば、仲介手数料を抑えられます。

また、キャンペーンを実施している不動産会社であれば、仲介手数料を値引きをした実績があるため交渉もしやすいでしょう。

タイミングが合えば仲介手数料の値引きのほか、ギフト券のプレゼントや無料の建物診断（インスペクション）などのサービスを受けられることもあります。

まとめ

仲介手数料は、買主・売主の双方が不動産会社に支払うものだとわかりました。

仲介手数料には上限があり、不動産会社はその上限までであれば自由に決めることができるので、交渉で安くなる可能性があります。しかし、仲介手数料の安さにとらわれて、不動産会社を見誤らないよう注意することも忘れてはいけません。

特に不動産投資において物件選びはとても重要です。

仲介業者としてどこまできちんと対応してくれるのかなど、本当に信頼できる不動産会社を選ぶことが成功の鍵を握っています。

ファミリアライズにお任せいただければ、物件購入、不動産投資ローンの借り入れ、リノベーション、投資相談などのすべてを手厚くサポートいたします。

不動産投資を検討中の方は、ぜひファミリアライズにお任せください。