理想どおりのキッチンにリフォームするには何をすべき?ポイントや注意点を解説
「作業スペースが狭い」「収納が少ない」など、自宅のキッチンが使いづらく感じることはありませんか?
キッチンをリフォームすれば、今よりも効率よく作業できるようになり、家事の負担を減らすことができます。
今回は、理想どおりのキッチンにリフォームするためのポイントと注意点をご紹介します。
キッチンリフォームで何から手を着ければいいかわからない、理想のキッチンにリフォームしたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
キッチンリフォームを進める手順
初めに、キッチンリフォームを進める手順について解説します。
キッチンリフォームをするときには、まず自分がキッチンで不満に感じている点を洗い出し、その悩みを解消できる商品を基準に選んでいくのがおすすめです。
1:既存のキッチンで不満に感じている部分や悩みを書き出す
まずは、自宅のキッチンを使っているときに感じている不満や悩みを書き出してみましょう。ここでは、キッチンでよくある不満や悩みを一部紹介します。
- ・キッチンの作業スペースが狭い
- ・離れたところに調理用具を置いているので、取りに行くのに時間がかかる
- ・キッチンの戸棚が目線より高く、物を取り出しにくい
- ・収納量が足りない
書き出してみると、意外と多くの不満点が出てくるものです。
使っていて不便に感じている点をまとめて可視化しておくと、改善すべき点が明確になります。
2:改善点を考える
今使っているキッチンの不便な点を書き出したら、改善点を考えていきます。
先ほどの例で考えてみましょう。
- ・作業スペースが広いキッチンを選ぶ(間取りを変更する)
- ・キッチン背面にカップボードを設置する
- ・昇降式の戸棚を設置する
- ・引き出しタイプの収納力が高いキッチンを選ぶ
キッチンの悩みや不満を解決する設備の選択肢は多くあります。
メーカーのホームページやカタログなどを参考にし、どのような商品であれば今ある悩みを解消できるかチェックしてみてください。
解決策が思い浮かばないときには、リフォーム会社の担当やメーカーショールームのアドバイザーに相談してみましょう。
3:新しいキッチンにほしい機能を考える
次に、新しく設置するキッチンに必要な機能を決めていきます。
収納力を増やしたいときは、炊飯器や電子レンジなどを置ける家電収納タイプのカップボードを追加したり、掃除の手間を省きたいときは、汚れにくい天板にしたりするなど、より快適に家事ができるものを選んでみてください。
4:必要な設備やオプション類を決める
最後に、必要な設備やオプション類を決めていきます。
レトルト食品や調味料を置いておくのに便利な可動式の棚や、洗い物の手間が省けて節水効果もある食洗機がおすすめです。
そして感染対策として取り入れたいのが、タッチレス水栓。蛇口に手を触れることなく吐水・止水ができるので、家庭内感染の予防効果が期待できます。
また、まな板や包丁、歯ブラシなどを除菌できる、除菌水付きの蛇口も人気のオプションです。
ただし、オプションをどんどん追加してしまうと費用が際限なくかかり、予算をオーバーしてしまうこともあります。
オプション類は、本当に必要なのかをしっかりと吟味してから取り付けましょう。
使いやすいキッチンにリフォームするポイント
便利機能が備わったキッチンが、必ずしも使いやすいキッチンとは限りません。
使いやすいキッチンにリフォームするためには、「家事動線」「素材」にもこだわる必要があります。
家事動線を考える
キッチンにおける家事動線は、調理・配膳・片付けなどのキッチン内での動きを指します。
キッチン内での動線が悪いと無駄な動きが多くなり、作業効率が悪くなってしまいます。
料理をするときはコンロとシンク、冷蔵庫の間を行ったり来たりするので、移動しやすいように通路幅に十分な空間を確保することが大切です。
その際に考えておきたのが、シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ作業動線である「ワークトライアングル」です。
平面図でキッチンを見たとき、3つの機器が三角形になるように配置すれば、作業動線がよくなるといわれています。
その際、シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ3辺は、次の距離になるように配置しましょう。
- ・シンクとコンロの間:120cm~180cm
- ・シンクと冷蔵庫の間:120cm~270cm
- ・コンロと冷蔵庫の間:120cm~210cm
アイランド型のキッチンにして回遊性を持たせるなど、キッチンの種類も考えてみてください。
また、2人以上でキッチンに立つことが多い場合は、通路幅が狭いとお互い体をよけながら作業しなければなりません。
2人以上で料理をするときの理想の通路幅は120cm以上です。
ライフスタイルや家族構成なども考慮して、通路幅を考えてみてください。
また、家事動線を考えるときには、ゴミ箱の設置場所も重要なポイントです。
ゴミ箱の設置スペースを決めずにリフォームをしてしまうと、リフォーム後に置き場所がなく困ることもあります。
プランニングの際には、ゴミ箱の配置についても忘れずに伝えておきましょう。
希望に合わせた素材を選ぶ
キッチンリフォームは機能だけではなく、希望にあった素材選びも大切です。
例えば、床には長時間立ちっぱなしでも疲れにくいクッションフロアを採用したり、耐久性・耐熱性に優れているステンレス素材の天板にしたりするなど、自分が求めるものに合わせて素材を決めていきましょう。
特にキッチンの天板は様々な素材の種類があるので、それぞれの特徴・メリット・デメリットを把握したうえで検討することが大切です。
ステンレスは汚れが付きにくく熱に強い、人工大理石はカラーやデザインが豊富、セラミックは耐熱性が高いなど、素材によってさまざまな特徴があります。
キッチンの天板素材は、用途や好みに合わせて選んでみてください。
キッチンリフォームの注意点
キッチンリフォームを成功させるためには、注意点を知っておくことが大切です。
リフォーム会社が教えてくれることがほとんどですが、念の為、確認しておきましょう。
配管の状態によっては移動できないことがある
戸建て住宅の場合は設備の移動を自由にできますが、マンションの場合は配管の状態によってはキッチンを移動できない場合があります。
キッチンには給水管と排水管がつながっており、キッチンを移動するときは配管の位置変更も必要です。しかし、配管が床下ではなく下の階の天井裏を通っている場合は、勝手に配管を動かせません。
キッチンを移動できる範囲は、トイレや洗面所、お風呂など水廻りの配管がつながっている「PS(パイプスペース)」の位置によって決まります。
図面を見てPSと書かれている部分を参考にし、リフォーム会社の担当者と相談してみてください。
予算を決めなければ費用が際限なくかかる
キッチンは、水廻り設備のなかでも魅力的なパーツやオプションがとくに多い部分です。
注文住宅を建てたとき、キッチン設備に一番費用がかかったという話もよく聞きます。
これはリフォームも例外ではありません。
あれもこれもとグレードアップをしたりオプションを付けたりすると、費用は一気に跳ね上がります。
予算内でリフォーム費用を抑えるためにも、キッチンを選ぶときには最初に予算を決めておき、なるべく予算内に収まる範囲でグレードや付けるオプションを決めていきましょう。
何も決めないままショールームへ商品を見に行ってしまうと、オプションが色々と装備されている展示品に惹かれて、色々と装備したくなってしまいます。
自分に本当に必要なパーツとオプションを選ぶためには、見学前に必要な機能を書き出しておくことが大切です。
「キッチンリフォームを進める手順」章内のステップ3で作成した用紙を活用しましょう。
その際にはワンポイントとして、費用をかける部分・かけない部分・優先順位も考えてみてください。
まとめ
今回は、理想どおりのキッチンにリフォームするためのポイントと注意点についてお伝えしました。キッチンは毎日使う場所なので、使い勝手はもちろん、料理をしていて気分が上がるデザインを選びたいですよね。
そのためには、今回紹介した手順をもとに、悩み解決シートを作成してみてください。
リフォームを成功させるために大切なのは、悩み・不満・解決策を明確化することです。
しかし、初めてリフォームする方は、自分で考えられないと悩んでしまうかもしれません。
ファミリフォームでは、自社の社員が施工までワンストップでお引き受けし、可能な限りお客様の希望に沿ったリフォームを実施します。
リフォーム前の相談も承っておりますので、どんなささいな悩みでもお気軽にご相談ください。