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ユニットバスの選び方!サイズ・形・素材・メーカーごとの特徴も解説

ユニットバス(システムバス)とは

ユニットバスと聞くと、お風呂・トイレ・洗面台のセットと思う方もいるかもしれません。

しかし、リフォームの場合「ユニットバス」というと、床、天井、浴槽などのパーツを工事で生産し、現場で組み立てるタイプの浴室を指します。そのため、ユニットバスリフォームは「ユニット工法」と言われることもあります。

工事で生産されたパーツを組み合わせるのではなく、浴室の壁や床をモルタルタイルで仕上げる場合は、「在来工法」と言います。

ユニットバスの選び方

「ユニットバス」と一言で言っても、メーカーのホームページを見てもさまざま種類があるため、迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

ユニットバスはサイズや素材のほか、形や設置方法などもご自身で決めることができます。そのため選び方のポイントを抑えれば、理想のバスルームが完成に近づくでしょう。

この記事では、ユニットバスの選び方を分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

ユニットバスのサイズ

ユニットバスはあらかじめ工場でパーツを生産するため、0.75坪や1坪など大きさが決まっています。

しかし、どのメーカーも1216や1616といった数字で表しているため、どれくらいの大きさか分からないと悩む方もいるでしょう。この数字はユニットバスの奥行きと幅を表しており、仮に1616であれば奥行きが1600mm、横幅1600mmとなります。

そのため1317であれば1300mm×1700mm、1625であれば1600mm×2500mmとなるわけです。ユニットバスの数字の見方が分かれば、どのメーカーのサイトでもユニットバスの大きさがイメージしやすくなるでしょう!

浴槽の素材

浴槽の素材には種類があり、それぞれ特徴があるため選ぶときの参考にするとよいでしょう。

浴槽の素材として使用されているのは主に以下の5つです。

  • FRP
  • 人工大理石
  • ホーロー
  • ステンレス
  • 木製

FRPは繊維強化プラスチックの略で、ユニットバスの浴槽としては一般的な素材です。商品のバリエーションが豊富なため色の種類も多く、価格も比較的安価なので手に入りやすいでしょう。

ホーローや木製はほかの素材と比較すると、リフォーム費用が高額になりやすいといわれています。しかし、ホーローは保温性や耐熱性に優れているだけでなくカビに強いという性質があり、木製は木の香りや温かみのある肌触りを楽しめるのが魅力です。

使い勝手の良いお風呂にしたい方やバスタイムを楽しみたい方など、検討する価値は十分にあるでしょう。

浴槽の種類(形状)

浴槽という長方形をイメージする方が多いかもしれませんが、実は楕円形やS字のように緩やかにカーブしているものなど、さまざまな種類があります。

以下は、浴槽に使用されている主な形状の一覧です。

  • ストレート型
  • コーナー型
  • ワイド型
  • たまご型
  • ななめ型
  • アーチ型
  • Sライン型

ストレート型は長方形の浴槽のことで、どんな浴室にも合うシンプルなデザインとなっています。一方のコーナー型やななめ型は、狭い浴槽であっても設置できるのが特徴です。

お子様がまだ小さく一緒に入りたいと考えている方は、横幅が広いワイド型にすると広々としているので、あまり圧迫感がないでしょう。またアーチ型は洗い場に面している縁が緩やかにカーブしているため、年配の方が縁を掴んでお風呂に入りやすくなっています。

このように、浴槽の形に関しては家族構成に合わせて決めるといいかもしれませんね。

ユニットバスを取り扱うメーカー

ユニットバスを取り扱っているメーカーとしては、LIXIL、TOTO、Panasonic、タカラスタンダード、トクラス、クリナップあたりが有名でしょう。メーカーによって価格や特徴が異なりますので、分かりやすく表にしてまとめてみました。

気になったメーカーがあったら、公式のホームページを見てみるとよりイメージが膨らみそうですね。

LIXIL(リクシル)・戸建てやマンションのほか、病院用など幅広く商品を取り扱っている
・オプションの機能が豊富にある
・価格は40万円~110万円
TOTO・浴槽のサイズが豊富にある
・省エネ性能が高い商品がある
・価格は60万円~230万円
Panasonic・デザイン性が高く、美容効果のある浴槽を取り扱っている
・掃除がしやすい浴室にできる
・価格は60万円~130万円
タカラスタンダード・ホーローの浴槽で有名なメーカー
・浴室をまるごと保湿する機能がある
・価格は70万円~150万円
TOCLAS(トクラス)・人造大理石を使用した浴槽を取り扱っている
・掃除がしやすい浴室にできる
・価格は60万円~150万円
ノーリツ・掃除が楽にできる機能を多く取り扱っている
・コーディネートの幅が広い
・価格は80万円~150万円
クリナップ・浴室をまるごと保湿する機能がある
・壁や床のカラーが豊富にある
・価格は60万円~170万円
ハウステック・サイズやバリエーションが豊富にある
・排水口の掃除がしやすい
・価格は80万円~180万円

ユニットバスの設置方法

ユニットバスの浴槽の設置方法は主に以下の3種類となります。

  • 据え置き
  • 埋め込み型
  • 半埋め込み型

浴槽をそのまま床の上に乗せる「据え置き型」はリフォームもしやすく、デザイン性の高いものを置けばオシャレに見えるでしょう。ただし、高さがある浴槽の場合は出入りがしにくく感じることがあるようです。

「埋め込み型」は床と同じ高さに浴槽を埋め込んで設置するため、浴室がより広く見えるというメリットがあります。しかし、洗い場での泡などが浴槽に入りやすいというデメリットがあるほか、浴槽を埋め込んでいるため床と段差ができるため注意が必要になります。

「半埋め込み型」は浴槽を3分の1程度の高さに埋め込むという、据え置き型と埋め込み型の要素を両方兼ね備えている設定方法です。床との高さが30〜40cmほどになるため、お子様や年配の方も出入りがしやすいでしょう。

ユニットバスの一般的なサイズは?

ユニットバスはあらかじめパーツを生産してから現場で組み立てるため、選ぶ際は必ずサイズを確認する必要があります。

メーカーによってサイズの表記が異なるため、あくまで一例ではありますがサイズを表にまとめてみました。

坪数サイズ表記内寸(奥行き×幅)
0.75坪12161200mm✖1600mm
12171200mm✖1700mm
13161300mm✖1600mm
13171300mm✖1700mm
1.0坪14181400mm✖1800mm
16161600mm✖1600mm
17171700mm✖1700mm
1.25坪16181600mm✖1800mm
16201600mm✖2000mm
16211600mm✖2100mm
17211700mm✖2100mm
1.5坪16231600mm✖2300mm
16241600mm✖2400mm

ユニットバスはある程度決まったサイズで作られていますが、メーカーによって若干大きさが異なるため、ホームページで確認しておくとよいでしょう。また、ユニットバスは戸建て用とマンション用に分かれており、対応しているサイズが異なるケースがあるため注意が必要です。

今よりも大きいお風呂が作れる場合がある

ユニットバスのリフォームでは配管を設置するため、ある程度は壁の厚みを確保する必要があり、本来スペースを全て使用できるわけではありません。また、実際の浴室のサイズとユニットバスのサイズが合わなかった結果、狭くなってしまうというケースもあるようです。

ユニットバスのリフォームを考えている方の中には、「今よりも広いお風呂にしたい」と考える方はいるでしょう。現在TOTO、Panasonic、タカラスタンダードなどでは、できるだけ無駄なスペースをなくして広い浴室を作るリフォームを提案しています。

通常よりも細かく計測することになりますが、無駄なくスペースを利用したい方はぜひご相談ください!

ユニットバスのサイズの測り方

ユニットバスのサイズについて解説しましたが、実際にどうやって計ればいいのか気になる方もいるでしょう。

基本的には業者のほうで測ることになりますが、メジャーなどを使用してご自身で計測することも可能です。奥行きと幅の両方ともに壁から壁までの距離を測るのですが、できるだけ一直線で曲がらないようにしてください。

自分で測るのは不安という場合は、業者の方にお願いしてしまったほうが確実です。

浴槽のサイズ

ユニットバスのサイズについて解説しましたが、バスタイムをより良いものにするためには浴槽のサイズも重要になります!

測る際は浴槽の端から端ではなく、実際に湯船に入った場合の内寸の奥行きと横幅をそれぞれ測ります。浴槽の奥行きはほぼ70cm程度ですが、横幅はメーカーによっても異なるため詳しく見ていきましょう。

浴槽のサイズ(幅)入浴した際のイメージ
100cm以下大人の方の場合は足を伸ばすことができず、膝を曲げての入浴することになります
130cm程度身長が160cm前後の方は足を伸ばして入ることができるサイズです
140cm程度身長180cm前後の方は軽く足を曲げることになるため、手狭に感じるサイズです
160cm程度ほとんどの方が足を伸ばして入ることができるサイズです
180cm程度親子や大人2人でもゆっくり入浴することができるサイズです

浴槽のサイズは、メジャーなどで測ることで何となくイメージできるかもしれません。しかし、時間に余裕がある場合はぜひショールームを訪れて、実際に浴槽に入って決めたほうが失敗しないでしょう。

ユニットバスリフォームの注意点

最後に、ユニットバスをリフォームするときに気をつけなくてはいけないポイントを分かりやすく解説していきます。

リフォームを考えている方は、参考にしてみてくださいね!

サイズはメーカーごとに違いがある

前述したとおり、ユニットバスのサイズはメーカーごとに「1.5坪」や「1418」と表記されています。4桁の数字はメーカーによって表記が異なりますので、商品の候補を絞るときは浴室の内寸も必ず確認しておきましょう。

また、以前と同じサイズを選んだ場合でもメーカーが異なることにより、上手く搬入できないもしくは組み立てられないケースもあるようです。そのため、同じサイズを購入する場合でもリフォームする前に必ず業者に計測してもらい、追加工事が発生しないように注意しましょう。

搬入経路を事前に確保しておく

ユニットバスでは、パーツを運んで現場に組み立てることになりますので、搬入する際の経路を事前に確認しておくことも重要です。玄関から浴室までのルートを確保する必要があり、その間にあるドアや廊下などを問題なく通れなくてはいけません。

あくまで目安ではありますが通路の幅は65cm程度、曲がり角がある場合は75cm程度はあると良いと言われています。そのため、廊下や曲がり角の幅が80cm程度あるご自宅であればスムーズに運搬できるでしょう。

ユニットバスにできない場合もある

ご自宅の浴室の状況によっては、ユニットバスにできないことがあります。

以下は、ユニットバスにすることが難しいご自宅の一例です。

  • 既存のユニットバスでは搬入できない
  • 天井が高すぎてサイズが合うものがない
  • 浴室の壁や天井に勾配(斜めになっている)がある
  • 家の梁や柱の形状が複雑な形になっている

しかし、絶対にユニットバスにできないというわけではありません。事前に綿密な相談は必要になりますが、メーカーによってはユニットバスの形状を自由に変形できるものもあります。

既存のユニットバスでは対応が難しいと思った場合でも、一度ファミリー工房へご相談ください!

まとめ

ユニットバスは壁、床、浴槽などが一体化しているため、サイズの融通が利かないイメージを持つ方もいるかもしれませんが、近年どこのメーカーもバリエーションを豊富に用意されています。

場合によっては今よりも浴室を広くすることも可能ですし、汚れが落ちやすい素材にすることで日々のお手入れを簡単にできます。肩湯やジェットバスのオプションを設置することで、よりリラックスできる空間にするのもよいでしょう。

ユニットバスの選び方についてサイズや素材、メーカーなどを解説しましたが、少しでも参考になりましたら幸いです。

もしも疑問や不安に思うことがありましたら、お気軽にファミリー工房までお問い合わせください!

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