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浴室乾燥機は必要ない?設置するメリット・デメリットを解説!

浴室乾燥機には暖房・冷風・乾燥・換気などの機能があるので、冬は事前に浴室を温めることでヒートショック防止ができ、夏は火照った体を適度に冷ますことができます。

さらに、天候や季節に関係なく家の中で洗濯物を干せるようになるため、「お風呂場に設置してみようかな」と考えている方もいるでしょう。今回は浴室乾燥機を設置するメリットとデメリット、使用した際にかかる電気代や設置にかかる費用相場、設置したほうがいい方の特徴などもご紹介します。

設置するかどうか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!

浴室乾燥機を設置するメリット

浴室乾燥機は浴室を温かくしたり涼しくしたりできますが、洗濯物をいつでも干せることも大きなメリットといえるでしょう。

ここでは、浴室乾燥機を設置した場合のメリットについて詳しく解説していきます。

メリット1.天気や季節に関係なく洗濯物が干せる

浴室乾燥機を設置することで、外的要因に関係なくいつでも洗濯物を干すことができます!

梅雨の時期など雨が続いてなかなか外で干せない時期や、花粉症や黄砂に悩まされている方など、できるだけ外に干したくないという方もいるでしょう。スペースがあればリビングに干すことができますが、生乾きの匂いが部屋中に広がってしまう可能性があります。

浴室乾燥機であれば、天候や時間を気にせず好きなときに洗濯物を干せるだけでなく、生乾きの嫌な匂いを抑えることもできます。

メリット2.家の中に虫が入りにくい

洗濯物を外に干す場合、窓を長く開けていると虫が家の中に入ってきてしまうことがあります。

夜に洗濯物を取り込んでいるという方は、洋服に虫がついていたとしても気づきにくく、発見した場合は苦手な方にとってかなりのストレスでしょう。また、そのような経験が一度でもあると外干しに躊躇してしまう方もいるかもしれません。

浴室乾燥機であれば家の中に干せるので、窓を開ける回数も減らすことができますし、虫が家の中に入ってくる機会を減らすことができます。

メリット3.洋服が皺になりにくい

洗濯物を乾かす際、洗濯乾燥機やコインランドリーを利用しているという方もいるのではないでしょうか。

洗濯機やコインランドリーを利用した際、気になるのが洋服が皺になりやすいという点です。どちらも洗濯物が重なった状態で乾燥させるため、乾いていない部分があったり洋服が皺になったりすることがあります。

その点、浴室乾燥機は一度干してから洋服を乾かすので皺になりにくく、縮むこともないといわれています!

メリット4.暖房や冷房などさまざま機能が使える

浴室乾燥機の機能は主に以下の4つになります。

  • 暖房
  • 涼風
  • 換気
  • 乾燥

機能については後ほど詳しく解説しますが、浴室と脱衣場の温度差が大きくなると心筋梗塞などで倒れるケースもあるため、ご家庭に年配の方がいる場合は暖める対策をしたほうがよいでしょう。

また換気機能があるため、浴室に窓がないという場合でも浴室の湿気を外に排出できます。さらに、浴室乾燥機を使用することで浴室をスピーディーに乾燥できるので、カビの発生を抑えられるといわれています。

浴室乾燥機を設置するデメリット

浴室乾燥機を設置することで便利になることは多いですが、一方で定期的にフィルター掃除を行う必要があるなど、いくつかデメリットがあります。

設置を考えている方はメリットだけでなく、デメリットもしっかり理解しておきましょう。

デメリット1.場合によっては電気代が高くなる

浴室乾燥機は、換気であれば24時間使用した場合でもひと月数百円といわれていますが、洋服を乾燥させる場合は1時間あたり30〜50円程度かかります。

仮に毎日3時間ほど浴室乾燥機を使用した場合、月に3,000円以上かかることになるため、デメリットに感じる方もいるかもしれません。

週に2〜3回しか浴室で干さないという方であれば、そこまで電気代が高くなることはありませんが、毎日洗濯して干している方は外干しや洗濯乾燥機を併用するとよいでしょう。

デメリット2.フィルターの掃除が必要になる

浴室乾燥機はエアコンなどと同じようにフィルターがついており、使用することで少しずつほこりが溜まっていきます。フィルターを簡単に外れるのであれば掃除も手間には感じないかもしれませんが、ドライバーでいちいち取り外さないといけないとなると、面倒に感じる方は多いでしょう。

しかし、フィルターにほこりが溜まっていると本来のパワーを発揮できないばかりか、健康に害を及ぼす恐れもあります。1カ月に1回程度が理想ですが、最低でも3カ月に1回はフィルターを掃除するようにしましょう。

デメリット3.浴室乾燥機を使用している間はお風呂に入れない

当然のことではありますが、浴室乾燥機を使用している間はお風呂に入ることができません。一人暮らしであればいくらでも時間を調整できますが、家族で暮らしている場合はタイミングが合わないと、お風呂に入れないということが起こるでしょう。

浴室乾燥機で洗濯物を乾かす際は3〜4時間ほど使用するため、事前に家族へ伝えるようにしたり、夜遅い時間に洗濯物を干すようにしたりと工夫すると良さそうです。

浴室乾燥機の電気代はいくらかかる?

浴室乾燥機を設置する際、電気代のことが気になるという方は多いのではないでしょうか。

浴室乾燥機で洋服を乾燥させる際、消費電力は1250W程度ですのでドライヤーで乾かすのと同等の電力を消費しています。そのため、1kWhあたり30円〜50円程度は電気代かかってしまうでしょう。

仮に、毎日4時間使用した場合は1日120円〜200円程度ですので、毎月3,600円〜6,000円の電気代が発生する計算になります。

一方、コインランドリーであれば30分100円、洗濯機の場合は乾燥にかかる電気代としては50円〜70円程度です。

洗濯機で乾かしたほうが電気代は安くなるため、「浴室乾燥機なんていらない」と考える方もいるかもしれません。

しかし、浴室乾燥機には浴室を温めたりカビの繁殖を防いだりできる機能がありますし、使い方を工夫することで電気代を抑えることも可能です。

浴室乾燥機の電気代を抑えるポイント

浴室乾燥機の電気代について解説しましたが、使い方を工夫することで金額を抑えることができます!

そもそも電気代が高くなってしまう理由としては、長時間利用してしまうことが挙げられます。1時間使用した場合は30〜50円程度ですので、浴室乾燥機の利用時間を短くすることにより電気代を安くすることも可能です。

少しでも早く乾燥させるには、浴室乾燥機とサーキュレーターや扇風機を併用するとよいでしょう。ちなみに、サーキュレーターや扇風機は1時間使用しても0.5円〜1円程度ですので、電気代に大きな影響はありません。

また、電気会社によっては夜の21時以降に使用すると、通常時よりも電気代が安くなるプランがあります。浴室乾燥機であれば時間を気にせず洗濯物を干せるため、夜間に洗濯するのも1つの方法です。

浴室乾燥機の種類や機能

浴室乾燥機といっても電気式とガス式の2種類があり、設置方法も異なるため詳しく見ていきましょう。

浴室乾燥機の種類

まず浴室乾燥機には「電気式浴室乾燥機」と「ガス温水式浴室乾燥機」の2種類があります。

「電気式浴室乾燥機」は電気を使用するため、浴室を温めたり乾燥させたりするのに少々時間がかかります。しかし、本体代や工事費も比較的安く抑えられるので、多くのご家庭で利用されています。

「ガス温水式浴室乾燥機」は給湯器で発生した熱を利用して、浴室の乾燥や暖房を行うため、洋服もすぐに乾かすことができます。ただし本体代は電気式よりも高く、場合によっては新規で給湯器を設置する必要があるため、工事費用が10万円以上になることがあります。

メーカーによって取り扱っている種類が異なるため、メーカーにこだわりがある方は事前に確認しておくとよいでしょう。

浴室乾燥機の設置方法

浴室乾燥機の設置方法は「天井埋込型」と「壁掛け型」があり、工事方法が異なります。

「天井埋込型」は天井に穴を開けて本体を埋め込むため、厚みを抑えた商品であれば浴室がすっきりして見えるでしょう。

「壁掛け型」は壁面に設置するためリフォームがしやすいといわれています。

交換する場合でも天井開口寸法が合わない場合は、別に拡張や縮小の工事が必要になりますし、天井がななめの場合など浴室の状況によっては設置が難しいことがあります。

一方「壁掛け型」では壁に穴を開ける必要があるため、新規で設置する際は外壁の穴あけ工事を行います。

浴室乾燥機の機能

浴室乾燥機は洋服を乾かす以外にもさまざまな機能があるため、詳しく解説していきます!

まず「換気機能」では、浴室の湿気を外に排出することでカビの発生を抑えるだけでなく、生乾きなどの嫌な匂いがこもることもありません。

次に「暖房機能」では浴室を温めることで、冬の時期には脱衣場との温度差を軽減し、ヒートショックの防止に繋がります。「涼風機能」はクーラーのように冷たい風ではなく、扇風機のように爽やかな風ですので程よく体の火照りを冷ましてくれます。

「乾燥機能」では天気を気にせず洗濯物を干すことができ、花粉やほこりがつきにくいのも特徴です。

浴室乾燥機の設置が向いている人の特徴

浴室乾燥機のメリットとデメリット、機能などをご紹介しましたが、ここでは設置した際に後悔しない方の特徴をご紹介します。

  • 洗濯物を外干しすることに抵抗がある方
  • 洗濯物のシワや臭いをできるだけ抑えたい方
  • 小さなお子様がいて出掛けるのが難しい方
  • ご家族の中に年配者がいる方
  • ご自宅の浴室にカビが生えやすいと感じている方
  • 洗濯機がある場所とバルコニーとの距離が遠い方

リビングなどで洗濯物を干すと、生乾きの匂いが部屋に残ることがあります。その点、浴室乾燥機であれば換気もできるため嫌な匂いが残りにくく、洗濯物も皺になりにくいのでおすすめです!

またヒートショックによる死亡者は、交通事故で死亡する場合よりも多いといわれていますので、年配の方がいるご家庭は設置を検討してみるとよいでしょう。

浴室乾燥機は後付け可能!設置にかかる費用相場

浴室乾燥機は新規で設置するだけでなく後付けすることも可能ですので、それぞれの費用相場について見ていきましょう。

新規で設置する場合後付けで設置する場合
電気式6万円~10万円前後10万円~15万円前後
ガス式10万円~20万円前後10万円~30万円前後

浴室乾燥機は電気式とガス式で価格が異なりますが、本体代だけの費用では電気式が3万円〜8万円、ガス式は7万円〜10万円程度が目安です。そのため、できるだけ費用を抑えたいと考えている方は電気式にするとよいでしょう。

ちなみに取り付ける際は、電気工事やガス工事を行うことになりますので、必ず専門の業者の方に依頼してください。天井を新たに開口する必要がある場合や給湯器を別途設置する場合は、工事費が高額になることがありますので、事前にきちんと見積もりを行うことが大切です。

浴室乾燥機を後付けできない浴室の特徴

基本的に浴室乾燥機は後付け可能ですが、以下の場合は設置できないことがあります。

  • 浴室が狭く設置するスペースがない
  • 換気扇と照明器具との位置が近い
  • 浴室に換気扇がついていない

浴室乾燥機を設置する際は最低でも40cmのスペースが必須です。そのため、浴室が非常に狭い場合は後付けするのが難しいかもしれません。

ただし、上記にあてはまる場合であっても設置できるケースもありますので、一度相談してみるとよいでしょう。

まとめ

浴室乾燥機を設置するメリット・デメリットなどを紹介しますが、いかがだったでしょうか。

浴室乾燥機には暖房や冷風といったさまざまな機能があるため、洗濯物を干せるだけでなくカビの発生を抑えることができます。

設置にかかる費用は商品やご自宅の状況によって異なりますが、場合によっては10万円以下で設置することも可能です。浴室乾燥機の耐用年数は約10年といわれていますので、きちんと手入れをすることでコストパフォーマンスも高められますよ。

設置する予定がありましたら、ぜひファミリー工房へお問い合わせください!

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