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外壁塗装で防音対策!騒音・音漏れ軽減で快適な暮らし

マイホームのメンテナンスとして欠かせない「外壁塗装」。外壁の塗装は、壁の補強や補修を目的として、実施時期や費用を考えながら施工をするわけですが、この外壁塗装で、「防音対策」まで可能だとしたら、素晴らしいですよね!

今回は、外壁塗装で叶う防音対策と高性能塗料「ガイナ」について、ご紹介します。

目次


防音対策になる塗料!外壁塗装のすすめ

マイホームに関するご相談の中でも、「音」にまつわるお悩みは深刻です。ご近所の公園や道路からの騒音がつらい、ご自宅内のさまざまな生活音が外に漏れていないか気になるなど、問題はさまざま。近隣のトラブルに発展したら……と心配はつきません。このようなお悩みは、防音効果のある塗料を使った外壁塗装で軽減可能です。今回は、防音対策ができる特殊な塗料について、その仕組みやメリットをご紹介します。

◎一般的な防音対策

防音対策として考えられるのは、次のような方法です。

・サッシを二重にする

効果は高いものの、経費が高額になる可能性があります。マンションなどでは、規約上サッシの取り換えができない場合もあるので、確認が必要です。

・防音材の入った壁や床にリフォームする

大がかりなリフォーム工事となり、経費もかかります。住み慣れた自宅の壁などに防音材を入れると、それまでより部屋が若干狭く感じるようになるかもしれません。

・壁面に防音シートを貼る

上の2つよりはやや手軽ですが、防音シートの上に、さらに壁紙を貼ったり塗装したりするので、インテリア上の制約が生じる場合があります。

以上が、一般的によく行われる防音対策です。

しかし、いずれも室内工事を行うため、普段の生活に支障が出るのがデメリット。しかも多額の費用がかかる場合もあり、気軽にできる防音対策とは言えません。

より簡単に行うことができる処置としておすすめなのが、防音対策にもなる外壁塗装です。

◎防音効果のある塗料「ガイナ」

「ガイナ」は、JAXAの宇宙ロケット技術が応用されたセラミック断熱塗料です。キッチン雑貨や医療分野にも広く使われているセラミックは、耐久性に優れ、断熱や消臭の効果も高く、人体への影響も少ない優しい素材。さらに、防音効果も認められているため、外壁塗料としてもたいへん優れ物と言えます。

●防音効果その1……音を反射

顕微鏡で「ガイナ」の塗装表面を見てみると、ビーズ状のセラミックが並んでいるのが見えます。ビーズが何層にも重なり合って並ぶことで表面積が大きくなり、音が反射しやすくなるというわけです。

●防音効果その2……音の振動を吸収

セラミックビーズは、中空になっています。硬いセラミックと中の空気がクッションとなり、音の振動が吸収されて音そのものが伝わりにくくなるのです。これは「制振効果」と呼ばれ、「ガイナ」を塗装した屋根の雨音が小さくなった、塗装後の計測で最大マイナス10デシベルの差が出た、という事例も報告されています。

◎外壁塗装で防音対策もできる!一石二鳥の「ガイナ」

マイホームのお手入れに「外壁塗装」は欠かせないものですが、その際に「ガイナ」を選択することで、騒音や音漏れのお悩みまで一挙に解決できる可能性があります。

続いて、このような特殊な効果を持つ塗料「ガイナ」の優れた特徴や、メリット・デメリットについて詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

「ガイナ」とはどんな塗料?

「ガイナ」は、先ほども紹介したように、JAXAの技術を一般建築に応用した商品で、日進産業が手がける屋根・外壁用塗料です。宇宙ロケットの外郭の塗料に用いられたことからもわかるとおり、高い断熱性が特徴。住まいの快適性を高め、省エネにも効果があります。

◎「ガイナ」の性能と効果

「ガイナ」に含まれる、中空セラミックビーズの働きが生み出す断熱の効果は抜群。製品カタログには、真冬の朝に室温が0度以下になる一般住宅に「ガイナ」塗装を施したところ、10度以上の室温が保たれるようになった、という事例が報告されています。また、JICA(国際協力機構)によると、夏の屋外における温度実験では、「ガイナ」塗装のロッカーと未塗装のロッカーで最大7度もの差が生じる結果も。このように、寒さ暑さを和らげる高い効果が証明されている「ガイナ」を塗装に用いることで、光熱費の節約にもつながります。

高い断熱効果に加えて防音効果も期待できる「ガイナ」のメリットとデメリットについて、次にまとめましたのでご覧ください。

「ガイナ」のメリットとデメリット

●「ガイナ」のメリット5点

いくつもの高い性能を持つ「ガイナ」のメリットは次の5点です。

・断熱・遮熱機能

屋根や外壁に「ガイナ」を塗装すると、太陽光を反射して熱の発生を抑えることができます。また、建物の内壁や天井に塗布することで、冬場の室内温度を維持。塗装面が放射する遠赤外線は、冬には暖かさを生み出し、夏には外からの熱を逃がす働きをするため、快適な室内環境と光熱費の節約につながるのです。

・遮音・防音機能

「防音効果その1/その2」でも説明したように、ガイナを塗装した表面に並ぶセラミックビーズの構造により、音が効率よく跳ね返って遮音・防音が可能となります。

周辺道路の交通量が多い、あるいは公園が近いなど外部の音が気になるお宅では、侵入音を和らげ室内環境を快適にする効果が期待できます。逆に、ご自宅内の話し声や活動音が外に漏れにくくなり、安心です。

・室内の空気を改善する機能

「ガイナ」塗装に含まれるセラミックには、臭いや汚れ物質を中和する働きがあり、消臭効果や空気の質を改善する効果が期待できます。また、セラミックが放射する遠赤外線が室内の水の粒子を振動させることで、マイナスイオンが発生。住居内の天井や壁に「ガイナ」を塗装することで、室内がマイナスイオン優位となり、家にいながらにして森の中に近い環境が生まれます。

・結露を抑制する機能

「ガイナ」を塗装することで高まる断熱・遮熱機能は、結露抑制にも効果を発揮します。建物の内と外での熱移動が少なくなり、塗装面が周辺の温度に適応。その結果、内外の温度差が小さくなり、結露の発生を抑えることができるのです。

・建物耐久性の向上

「ガイナ」の成分であるセラミックは、紫外線にたいへん強い物質です。一般的な塗料に比べて1.5倍から2倍もの耐久性を誇り、耐用年数は約15年と長いため、外壁等のメンテナンスの手間や費用を抑えることが可能。さらに、「ガイナ」を塗装した建物は、断熱・遮熱効果のおかげで温度変化による膨張や伸縮が抑えられ、結果的に建物本体の耐久性も高まります。

以上が「ガイナ」の主なメリットですが、この他に、「ガイナ」の安全性と環境対策への貢献度についても触れておきたいと思います。

水性塗料である「ガイナ」は、油性塗料に比べて揮発性有機化合物の含有量が少ないのが特徴。低刺激の塗料として安全性が認められており、最高レベルの記号「F☆☆☆☆」を取得しています。また、防火性の高い塗料として国土交通大臣から「不燃材料」の認定も受けており、安心して住居に使用できる塗料と言えるでしょう。

さらに、自治体によっては、屋根や外壁塗装に「ガイナ」を使用することで補助金が支給される場合もあります。ヒートアイランド対策の一環で、塗装表面温度の上昇を抑える効果の高い「高反射塗料」を推進する取り組みです。「ガイナ」はこの「高反射塗料」なので、お住まいの自治体が補助金制度を実施しているなら、高性能塗料「ガイナ」を選択することで環境対策にも貢献でき、補助金ももらえます。ぜひ自治体のホームページ等で確認してみてください。

●「ガイナ」のデメリット4点

メリットの多い多機能塗料「ガイナ」ですが、デメリットと言える面もあります。塗装の目的や予算、好みなどを総合的に考え合わせて、選択するとよいでしょう。

・価格の高さ

「ガイナ」の最も大きなデメリットではないかと思います。1平方メートルあたりの相場価格は約4,000円前後、シリコン塗料の約1.5倍の価格です。しかし、先ほどご紹介したように、「ガイナ」は耐用年数が長いため、マイホームの10年後、20年後を見据えれば決して高い買い物ではないかもしれません。費用相場については、最後の項で具体的にご紹介します。

・仕上がり感が限定的

「ガイナ」の塗装表面はザラザラしており、細かい凹凸が生じます。これは、「ガイナ」の断熱性や防音効果を支えている「中空セラミックビーズ」が塗装表面に並んでいるから。そのため、基本的には「ツヤ消し」壁面となり、表面の粗さからどうしても汚れが付着しやすいのが弱点です。また、「ガイナ」には防カビ機能がないため、このことも見た目の美しさを保ちにくい要因の1つとなります。防汚機能を持たせたい場合や、光沢のある壁がお好みの方には、「ガイナ」はおすすめしにくい塗料です。

「ガイナ」塗装後、表面にコーティング剤を塗布したり、ガイナ抗菌防カビ材を使用したりすればこの弱点は改善できますが、別途費用が生じることになります。

・基本は淡色

「ガイナ」の原料がセラミックであることから、白いセラミックに他の色を混ぜて色を変えていくので、どうしても淡く薄めの色となってしまいます。さらに、断熱・遮熱性能を維持するため、濃い色は生産されていないのです。そのため、外壁や屋根などの塗装にダークな色を希望する場合は、「ガイナ」を選びにくいと感じるかもしれません。しかし、「ガイナ」のラインナップでは比較的濃い色のブラウンやグレーを屋根や外壁に使用し、明るさと落ち着きを兼ね備えた上品な仕上がりにリフォームできた事例も複数あります。

基本のカラーは52色と豊富。さらに色を混ぜることで200色以上のバリエーションを生み出すことが可能とされているので、色選びを楽しむこともできそうです。

・高い技術が必要

主成分がセラミックの「ガイナ」はすべて受注生産のため、注文から納品までに日数がかかります。また、3~4年程度は品質が保証される一般的な塗料に対し、「ガイナ」は未開封で3ヵ月という使用期限の短さ。そのため、「ガイナ」を選択した場合には、施工時期や使用量をしっかり計画して工事を進める必要があります。

また、塗料を撹拌機でセラミックを十分に撹拌する特殊な工程など、「ガイナ」特有の施工手順があり、その知識と技術を持った塗装業者が求められます。「ガイナ」の効果を最大限に引き出すためには、塗料の性質や特徴を熟知した業者を選び、任せることが重要です。

「ガイナ」施工の予算は?

最後に、「ガイナ」を使って外壁塗装を実施した場合、どれくらい費用がかかるかをシミュレーションしてみました。

【ガイナ塗料を使った場合の施工予算】

延べ坪数塗装面積外壁塗装の予算外壁・屋根塗装の合計予算
10坪40㎡37.5万~45万円45万~52.5万円
20坪79㎡75万~90万円90万~105万円
30坪119㎡105万~135万円120万~165万円
40坪158㎡135万~180万円150万~195万円
50坪198㎡180万~225万円195万~270万円
60坪238㎡225万~270万円270万~315万円

延べ坪数は住居の床面積合計のことです。2階建て住居で1階部分が20坪、2階部分が10坪の場合、延べ坪数は30坪となります。階ごとの坪数がわからない場合は、1階の坪数に階数を掛け合わせて延べ坪数を計算し、該当の坪数から塗装面積や予算を参照してみてください。

まとめ

家のメンテナンスと合わせて防音対策まで叶う、外壁塗装についてご紹介してきました。

高性能塗料「ガイナ」で30坪の戸建てに外壁塗装するとなると、約100万から130万円程度の予算が必要で、「塗装だけで100万以上とは、やはり『ガイナ』は高いな」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。確かに、その時の塗装費用だけを考えれば、一般的な塗料と比較すると割高です。しかし、長い間の騒音や音漏れに悩んできた方にとっては、朗報と言えるのではないでしょうか。

耐用年数も通常の1.5倍、さらには断熱・遮熱効果で今後の光熱費の節約にもなると考えると、割高感もかなり払拭されるはず。 外壁や屋根の塗り替えをお考えの際には、合わせて「遮音・防音」の必要性や「断熱・遮熱」の価値についてもぜひ検討してみてください。

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