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外壁塗装の際に注意すべき「工程」と「期間」のルールとは

外壁塗装の期間と工程

失敗しない外壁塗装には、工事の日程と、各日程に何日間かかるのかを知っておく必要があります。

外壁塗装工程と期間を知ることで、安心して外壁塗装を行えます。

目次
  • 1.外壁塗装にはどんな工程がある?工事の期間はどれくらい?
  • 2.外壁塗装の心得とは
  • ・工程が順調に進んでいるスケジュールを把握しよう
  • ・スケジュール表について
  • ・外壁塗装はどんな工程をどれくらいの期間で行う?
  • 3.ポイントをおさえて失敗知らず!3つの注意点
  • ・作業しているところを見てみましょう
  • ・工程通りに進んでいる?塗装業者へ確認しましょう
  • ・塗装チェックをするなら明るい昼間
  • 最後に

1.外壁塗装にはどんな工程がある? 工事の期間はどれくらい?

外壁塗装と工程・工事期間には密接な関係があります。どんな工程があるかにより、外壁塗装が完成するまでの期間が長くなったり短くなったりするのです。

工程が順調に進んでいるか、スケジュールを把握しよう

外壁塗装で行われる工程がきちんと行われ、その結果となる期間が設けられる場合、次のようなスケジュールになります。

工程の種類日数
ご挨拶まわり・塗装準備1日目
足場の設置・組み立て2日目
塗装前の洗浄3日目
下地処理4日目
塗装前の養生5日目
下塗り6日目
中塗り7日目
上塗り8日目
塗装箇所の点検と手直し9日目
足場の解体・撤去・片づけ10日目

順調に進んだとしても10日間は必要になるため、余裕をもたせて2週間程度かかると考えておくと良いでしょう。

逆に、少なくとも10日かかる日程を1週間で完了できると言われた場合は、必要な工程の省略や塗装後の乾燥期間を短くするなど、手抜き工事をされていることがほとんど。

いくら早く終わらせたい気持ちがあっても、必要な工程と工事日数を把握していれば悪徳業者に騙されることはないはずです。

スケジュール表について

業者の中には、スケジュール(工事期間)を書くことで工事が遅れたときにクレームにつながるからと、契約書に期間を明記しない場合があります。

とはいうものの、工事を依頼する立場としては、工事がいつ完了するかということはとても重要。契約書に工事期間が書かれていない場合は、工事期間を明記した契約書に替えてもらいましょう。

しかし、もらったスケジュール通りに工事が必ず進むものではありません。

というのは、天気(特に雨)や洗浄・塗料を乾燥させる日数が延長するケースがあり、スケジュール通りに必ず勧められるわけではないからです。

天候に左右されやすい外壁塗装は、最低でもかかる期間と、そこから余裕を持った日程を想定しておく必要があります。事前に、この点は塗装業者だけで決まるものではないと理解していただければ、都創業者とのやりとりもスムーズになるでしょう。

外壁塗装はどんな工程をどれくらいの期間で行う?

雨天では塗装を行いません。天候による作業の遅れはあらかじめ考慮したうえで、余裕を持ったスケジュールを業者に組んでもらいましょう。ご参考までに30坪の場合の費用相場もご紹介します。

工程の中には、依頼主ご自身がしたほうが良いこともありますので、工程の内容と一緒に解説していきます。

  • ご挨拶まわり・塗装準備(1日間)

<依頼主がすること>

ご近所へ塗装工事のお知らせとご挨拶をします。基本的には依頼主ご自身が行います。

挨拶まわりを行う際、次のことも伝えておくと近所の方も安心してくれるので、伝えるようにしましょう。また、500円前後のタオルなどを買って持参すると良いですね。

・いつから工事が始まり、いつごろ終わるのか

・休日の工事の有無

・工事を行う時間(開始時間と終了時間)

実は、優良な業者であれば挨拶まわりにも同行してくれます。

一見何気ないようですが、お隣のお家へ塗料が飛び散ってしまったり、塗料のにおいがしたりする「外壁塗装のトラブル」を未然に防ぐためにも重要なことです。

  • 足場設置・組み立て(1日間)

足場が必要な理由は、外壁塗装をするにあたって外壁の高い場所まで届かないから。

足場を組む時にはどうしても大きな音が出てしまいます。工事期間の中でも騒音が気になる日なので、挨拶まわりをしておくことでトラブルを避けましょう。

工程としては、次の2つを行います。

  • 足場の材料を運び入れて足場を組む
  • 塗料の飛散を防ぐために「養生」やメッシュシートで建物の周囲を覆う

塗装工事の期間中は足場が欠かせません。安全に作業をするためには、きちんと足場を組む必要があります。足場を組む際は、「足場の組み立て等作業主任者」の有資格者が現場にいる必要があるため、自社に資格を持った職人がいない場合は、足場業者に依頼する必要があります。その場合、足場設置にかかる期間は1〜2日増えます。

工程単価相場費用相場
仮設足場600~800円6〜10万円

足場だけでもこれだけの費用がかかるのは、崩れないようにしっかり足場を組むため。その費用を「無料です」などと言ってくる業者は、悪徳業者の可能性が高いです。無料と言いながらその実、他の項目で足場の費用をまかなっているので注意しましょう。

<依頼主がすること>

足場は鉄パイプを使って組みます。建物の周囲にものを置いたままにしていると、作業の邪魔になったり壊されてしまったりします。足場の組み立て前には建物の周りを片付けておきましょう。

  • 塗装前の洗浄(1〜3日間)

この工程では、高圧洗浄機やブラシを使って外壁の汚れを落とします。外壁は埃や汚れ、塗料の劣化で壁の表面にチョークと呼ばれる粉状になったものが付着していて、その上から塗料を塗り替えることができません。

外壁の洗浄が丁寧にされていないと、塗料が数年後に剥がれてしまう原因になります。この工程で汚れを落としながら、塗装する箇所の劣化具合やどれくらい傷んでいるのかも確認していきます。

汚れがひどい場合はもちろん1日では終わらない場合もありますし、洗浄後はしっかり乾燥させる必要があるので、この工程は長いと3日間ほどかかることもあります。

<依頼主がすること>

足場の組み立てでネットが張られているので外へは水の飛び散りはありませんが、建物の窓には水や落とした汚れが飛び散ることがあります。汚れずに済むように、雨戸やシャッターを閉めておくと良いでしょう。

工程単価相場費用相場
高圧洗浄200~250円2〜2.5万円
バイオ洗浄500~800円5〜8万円

バイオ洗浄とは、高圧洗浄だけでは落としきれない藻やカビ、コケなどを薬剤によって洗浄する方法です。バイオ洗浄をする場合は、洗浄剤を散布した後に洗浄を行います。

  • 下地処理(1日間以上)

下地処理は塗装を成功させるために不可欠な下処理です。見積もりに下地処理、ケレン(後ほど解説します)があるかどうか、内容までよく見ておきましょう。

下地処理では、次のような処理を行います。

  • 塗膜の剥離
  • コーキングの劣化
  • ひび割れ(クラック)の補修
  • コンクリート・モルタルの補修
  • 金属部のサビ

塗装の前準備である下地処理がしっかり行われていないと、塗料や職人の技術が優れていても数年でダメになってしまうと言っても過言ではありません。

外壁にひび割れがあるのにそのまま塗料を乗せてしまうと、また同じ箇所からひび割れが発生してしまいます。そのほか、金属部分の塗装面をヤスリなどで削ったり、サビを取ったりする「ケレン」と呼ばれる作業、サイディングボードの目地補修などを必要に応じて行います。

<依頼主がすること>

事前にご自身でもひび割れ・サビがどこにあるのか、どの程度のものなのかを確認しておきましょう。見積もりの根拠となる「調査診断書」を元に、どこの下地処理をする必要があるか、雨戸や鉄製の手すりなどに錆止め塗料を塗るかも聞いておきましょう。

工程単価相場費用相場
下地処理一式3〜5万円
  • 塗装前の養生(1日間)

塗装面以外の保護を行うのが「養生」の工程です。

養生とは、塗装を行わない箇所(窓や玄関ドアなど)に塗料が付着しないように、ビニールシートなどで覆うこと。必要に応じてエアコンの室外機、車やバイク、外構の植栽等にも行います。

養生をすると窓を開けられなくなるので、外壁塗装の期間中は「閉め切った状態」になります。業者によっては少しだけ開けられるように養生してくれるところもあるので、業者へ相談してみるのもいいかもしれません。

<依頼主がすること>

塗装業者と依頼主の中で養生するべき箇所の認識が異なる場合があります。「ここは覆っておいてほしい」という箇所を業者と一緒に確認しておきましょう。

工程単価相場費用相場
養生300~500円3〜5万円
  • 塗装作業(3日間以上)

いよいよ塗装本番です。外壁塗装は基本的に3回塗りをするため、最低でも3日間はかかります。

建物の傷み具合や築年数によっては塗装に時間をかける必要があるかもしれません。こうした場合は、塗装期間が通常の1.5〜2倍になることもあります。

<下塗り>

この後に控える中塗りや上塗りで塗料が壁に定着するために必要な工程です。ここで使う塗料の種類は、外壁の材質によって異なります。

<中塗り>

下塗りが完全に乾いてから中塗りをします。上塗りと同じ塗料を使用します。

<上塗り>

中塗りがしっかり乾燥してから重ね塗りをします。そのため、上塗りと中塗りの工程は分かれているのが通常。そこを同じ日に行おうとする業者がいるようですが、その場合は注意が必要。完全に乾いていない塗料に重ね塗りをしても、塗料本来の性能が発揮されないからです。

上塗りが完了したら、フード・破風板などの壁に付帯する部分を塗装します。塗装箇所が多いとその分時間がかかるので、この工程の期間も長くなります。

<依頼主がすること>

塗装業者に3回塗りがされているか、また塗料は見積もり通りのものを使っているか確認しましょう。優良業者であれば、留守中に塗装した場合でもその日に何の作業をしたか報告書を出してくれます。

工程単価相場費用相場
下塗り(シーラー)600~900円6〜9万円
中塗り・上塗り(アクリル)1,000~1,200円10〜12万円
中塗り・上塗り(ウレタン)1,800~2,000円18〜20万円
中塗り・上塗り(シリコン)2,500~3,500円25〜35万円
中塗り・上塗り(フッ素)3,500~4,500円35〜45万円
  • 塗装箇所の点検と手直し(1日間)

塗り残しやムラがないか点検し、依頼主に確認の上必要であれば手直しを行います。

<依頼主がすること>

塗装した箇所は、近くからと遠くからでは、見え方が違うので、両方から確認するのがおすすめです。見積もりにない箇所は塗装されないので、塗装したいところは見積もりに全て入れておくようにしなければなりません。

また、悪徳業者に限らず、どんな業者でも塗りムラを起こすことはあります。業者と一緒にしっかり確認しましょう。

  • 足場の解体・撤去・片づけ(1日間)

産業廃棄物の片付け、足場や養生の解体・撤去、清掃を行います。最後に依頼主が確認を行い、全ての塗装作業が完了となります。

<依頼主がすること>

足場の解体・撤去と片付けの際に、外壁を擦って塗料が剥がれてしまう場合があります。そのため、塗装後と片付けが完了したタイミングで、塗装が剥がれていないか確認しましょう。2回確認することで、塗装剥がれが起こっていないか把握できます。

2.外壁塗装中に知っておきたい注意点

あまり馴染みがない外壁塗装工事だからこそ、次のポイントはおさえておきたいですね。

次の項目を知っていれば、安心して塗装工事を迎えられますので、頭に留め置いてくださいね。

  • 気になることは塗装前に全て伝えておく
  • 変更点は口頭ではせず、必ず書面で行う
  • 塗装中はお茶を出したりトイレを貸したりしなくても大丈夫
  • 塗装工事は8時から18時の間で行われる
  • 洗濯物は外に干さない
  • 家主が留守でも作業を進めてもらえる
  • 工事前に建物の周りを片付けておく(置きっぱなしのものが壊されることもあるため)

3.ポイントをおさえて失敗知らず! 3つの注意点

せっかく外壁塗装を依頼するなら、失敗のないように進めたいですね。次の3つのポイントをチェックしてみましょう。

作業しているところを見てみましょう

塗装業者に疎まれそうだから見に行かずに任せたいとおっしゃる方がいますが、外壁塗装の費用も決して安いものではありません。

数年後に塗装が剥がれるような工事をされないためにも、工事期間中は毎日少しでも作業を見に行きましょう。

少々面倒に思われるかもしれませんが、見ている意思を伝えることで不正の抑止になります。

工程通りに進んでいる? 塗装業者へ確認しましょう

作業の進み具合を見るために、作業中や1日の作業が終わるタイミングなどで何の作業をしているのか、塗装職人さんに聞いてみましょう。

実は、営業担当との打ち合わせ内容が現場の職人さんへ伝わっていないことが作業ミスの原因に多くあります。そうすると、塗装されていると思った箇所と実際に塗ってあるところが違ってくるということにもつながります。

工程表の作業と実際の作業がずれていないか確認することで、訂正の申し入れもできるようになります。

塗装業者と依頼主が話した内容を証明するものが工程表です。必ず工程表を受け取った上で塗装してもらいましょう。

塗装チェックをするなら明るい昼間に

塗装のチェックをする際、暗い時間ではよく見えません。日中は仕事で家を空ける場合でも、出勤前などの明るい時間に確認をしましょう。

在宅の場合はお昼休みが狙い目です。じっくり確認したり、カメラで撮影したりしても良いでしょう。

最後に

外壁塗装では、必要な工程とそれにかかる期間を把握していることが大切。それぞれの工程ごとに確認しながら、大切な建物の外壁塗装を失敗なく進められると良いですね。

外壁塗装で心配なことがある方は、ぜひファミリー工房へご相談ください。

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