お金がないあなたへ贈る外壁塗装ガイド:賢い節約術と資金調達のコツ
外壁塗装は、住まいを美しく保つだけでなく、住宅の耐久性を高め、将来の大きな修繕費用を抑えるためにも重要な役割を果たします。しかし、外壁塗装にはそれなりの費用が必要であり、すぐにでも必要な修繕があるにも関わらず、「お金がない」と躊躇してしまう人も少なくありません。
このガイドでは、外壁塗装を検討しているが資金面で悩んでいる方々に向けて、賢く費用を抑える方法や、資金調達のコツを紹介します。補助金や助成金の利用 、火災保険を活用する方法 、リフォームローンの活用 、さらにはDIYでの塗装方法 まで、さまざまな選択肢を詳しく解説します。
また、コスト削減のために知っておくべき、外壁塗装費用を安く抑える具体的な方法 や、資金がない状態で外壁塗装を行う際に避けるべきリスク についても触れます。さらに、中間マージンを抑える方法や 、適切な塗料の選び方についても、ご案内します。
外壁塗装は、適切な時期に適切な方法で行うことが、長期的に見て住宅を守る上で最も効果的です。資金に限りがある方も、このガイドを参考にしながら、賢い選択を行っていただければと思います。
目次
- 0.1 補助金・助成金の利用方法と条件
- 0.2 補助金・助成金の申請プロセス
- 0.3 火災保険の活用条件
- 0.4 申請手順の概要
- 0.5 注意点
- 0.6 リフォームローンの基本
- 0.7 リフォームローンのメリット
- 0.8 利用時の注意点
- 0.9 ローンの申請プロセス
- 0.10 コスト効率の良い塗料の選び方
- 0.11 DIYでの塗装のメリット
- 0.12 地域密着型業者の利用メリット
- 0.13 中間マージンの理解と対策
- 0.14 中間マージンがない業者の見つけ方
- 0.15 見積もりの取り方
- 0.16 値引き交渉のコツ
- 0.17 コスト削減のための追加テクニック
- 0.18 避けるべき節約術
- 0.19 賢い節約法の選択
- 0.20 外壁塗装後のメンテナンス
- 0.21 コストパフォーマンスを高めるポイント
- 1 まとめ
補助金・助成金の利用方法と条件
助成金(補助金)の基本条件
各自治体によって条件は異なりますが、一般的には以下のような条件が設定されています
- 申請地域に居住していること:申請者がその地域で住宅を所有し、実際に居住している必要があります。
- 金額の基準:外壁塗装にかかる費用が一定額以上であることが条件とされることがあります。
- 過去に助成を受けていないこと:同一の補助金制度を過去に利用していないこと。
- 税金の滞納がないこと:申請者本人や世帯全員が税金の滞納がないこと。
省エネリフォームの助成金例
特定の塗料を使用することで、助成金が受けられるケースが多く見られます。例えば、遮熱塗料や断熱塗料の使用による省エネリフォームでは、補助対象となることがあります 。これらの塗料は、建物の断熱性能を向上させることで、エネルギー消費を抑える効果が期待できます。
補助金・助成金の申請プロセス
補助金や助成金を申請する際には、以下のステップを踏む必要があります:
- 対象となる補助金・助成金の情報収集:お住まいの自治体や、関連する省エネリフォーム支援機関のウェブサイトで、対象となる補助金や助成金の情報を調べます。
- 申請条件の確認:支給条件や必要書類、申請期限などを確認します。
- 必要書類の準備と提出:申請に必要な書類を準備し、指定された方法で提出します。
補助金や助成金の申請は、一見複雑に感じるかもしれませんが、事前の準備と正確な手続きを行うことで、資金面の支援を受けることが可能です。外壁塗装を考えている方は、この機会に自身が居住する地域の制度を活用してみてはいかがでしょうか。
火災保険を活用することは、外壁塗装の費用を賄う上で意外と見落とされがちな方法の一つです。自然災害によって外壁に損害を受けた場合、火災保険の適用範囲内で修理費用がカバーされる可能性があります。この章では、火災保険を外壁塗装費用に活用する方法について解説します。
火災保険の活用条件
火災保険が外壁塗装に適用されるケースは主に、自然災害が原因で発生した損害が対象です。具体的には、台風、突風、竜巻、雪害、ひょう害などがあります。しかし、保険の適用を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
- 損害の原因が自然災害であること:災害が直接の原因で外壁に損害が生じた場合に限ります。
- 申請期限内に手続きを行うこと:災害発生から一定期間内(通常は3年以内)に保険申請を行う必要があります。
申請手順の概要
火災保険を申請する際には、以下のステップを踏むことになります:
- 保険契約の確認:まずは自宅の火災保険契約を確認し、外壁塗装の損害が補償範囲内であるかを確認します。
- 外壁塗装業者への連絡:損害状況の調査と見積もりを依頼します。この見積もりは保険申請時に必要となります。
- 必要書類の準備:保険会社から指示された書類を準備します。これには、損害の詳細を記載した書類や、損害箇所の写真などが含まれることがあります。
- 保険会社への申請:準備した書類をもとに、保険会社へ修理費用の支払いを申請します。
注意点
火災保険を利用する際には、以下の点に注意することが重要です:
- 補償内容の確認:契約している火災保険の補償内容を正確に理解しておくことが大切です。保険の種類によっては、外壁塗装がカバーされない場合もあります。
- 申請期限:災害後に速やかに保険申請を行わなければ、補償を受けられなくなる可能性があるため、期限内に手続きを完了させることが必要です。
火災保険の活用は、外壁塗装にかかる負担を大幅に軽減する可能性を秘めています。万が一の災害に備え、事前に保険内容を確認しておくこと、そして必要な時には迅速に申請手続きを行うことが肝心です。
リフォームローンの基本
リフォームローンは、銀行や信用金庫、住宅金融支援機構など多くの金融機関で取り扱っています。利用条件や金利、返済期間などは金融機関によって異なるため、いくつかの機関を比較検討することが大切です。
リフォームローンのメリット
- 即時性: 手元に資金がなくても、リフォームや外壁塗装をすぐに始められる。
- 分割払い: 一括での支払いではなく、月々の支払いで済むため、家計にかかる負担を軽減できる。
- 低金利: 一般的な消費者金融に比べ、低金利で借入れることができる場合が多い。
利用時の注意点
- 金利と総返済額: 金利が低いほど返済総額も少なくなるため、複数の金融機関の金利を比較することが重要です。
- 返済期間: 長期にわたる返済計画は、月々の返済額を抑えられますが、総返済額が増える可能性があるため、慎重に計画を立てる必要があります。
- 審査基準: リフォームローンの審査には、申込者の信用情報や収入が考慮されます。事前に金融機関の審査基準を確認し、必要書類を整えておくことが大切です。
ローンの申請プロセス
- 事前相談: 希望するローン商品について金融機関に相談し、適切なローンプランを検討します。
- 資金計画の立案: 必要な資金総額と、月々の返済可能額をもとに、返済期間を決定します。
- 申請書類の準備: 収入証明書や身分証明書など、金融機関から求められる書類を準備します。
- 申請と審査: 必要書類を提出し、ローンの申請を行います。その後、金融機関による審査が行われます。
- 契約と融資の実行: 審査に通過した後、ローン契約を結び、融資が実行されます。
リフォームローンを上手に利用することで、資金面の不安を解消しつつ、理想の外壁塗装を実現することができます。ただし、借入れには責任が伴うため、計画的に利用することが肝心です。
コスト効率の良い塗料の選び方
外壁塗装に使われる塗料は、その成分によって価格と耐久性が大きく異なります。一般的な塗料の種類と特徴を簡単に紹介します:
- アクリル塗料: 色のバリエーションが豊富で、塗装がしやすいことから、予算を抑えたい方に適しています。他の種類に比べると耐久性は劣りますが、価格が手頃であるため、短期間での再塗装が可能です 。
- ウレタン塗料: 弾性や伸縮性に優れ、外壁塗装に頻繁に使用されます。価格はやや高めですが、耐久性があり、紫外線にも比較的強いため、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
- シリコン塗料: 耐熱性や耐水性に優れ、汚れにくい特徴があります。耐用年数が長いため、初期費用は高くても長期的に見れば経済的です。
- フッ素塗料: 高い耐久性を持ち、特に湿気が多い地域での外壁塗装に推奨されます。価格は最も高いですが、耐用年数が長く、メンテナンスコストを長期間にわたって抑えることができます。
DIYでの塗装のメリット
外壁塗装を自分で行うことは、大きな節約になるだけでなく、以下のようなメリットがあります:
- コスト削減: 専門業者に依頼すると人件費や中間マージンが発生しますが、DIYならばこれらのコストを節約できます。
- 柔軟性: 自分の都合に合わせて作業を行うことができるため、時間を有効に利用できます。
- 達成感: 自分の家を自分でメンテナンスすることにより、大きな達成感を得ることができます。
しかし、DIYでの塗装には適切な知識と技術が必要です。事前に十分なリサーチを行い、必要なツールや材料を準備し、安全に作業を行うことが重要です。
コストを抑えつつ、自宅の外壁を美しく保つために、これらの点を検討してみてください。
地域密着型の業者を利用することや、中間マージンを理解し対策を講じることは、外壁塗装のコストを抑える上で重要な要素です。地元の塗装業者を直接選ぶメリットと、中間マージンを避ける方法について説明します。
地域密着型業者の利用メリット
- 即時対応: 地域密着型の業者は、現場の近くにあるため、対応が迅速です。問題が発生した際にも素早く駆けつけてくれる可能性が高いです。
- アフターサービス: 地元の業者は、長期的な関係を重視しています。そのため、施工後のアフターサービスが充実していることが多いです。
- コストパフォーマンス: 中間マージンが少ないため、全体的なコストを抑えることが可能です。
中間マージンの理解と対策
- 中間マージンとは: 施工業者と最終顧客の間に入る業者や代理店などが取る利益のことです。このマージンがコストアップの原因となることがあります。
- 対策: 直接地元の塗装会社に依頼することで、中間マージンをカットしコストを抑えることができます。また、複数の業者から見積もりを取り比較することも重要です。
中間マージンがない業者の見つけ方
- 知人からの紹介: 知人や友人からの紹介は、信頼できる業者を見つける一つの方法です。
- 一括見積もりサイトの利用: 一括見積もりサイトを利用することで、複数の業者から見積もりを取り、比較検討できます。中間マージンがかからない業者を見つけやすくなります 。
地域密着型の業者を選ぶことや、中間マージンを避けるための対策を講じることは、外壁塗装のコストを効率的に抑える上で非常に有効です。自分のニーズに合った最適な業者を見つけるために、これらのポイントを活用してみてください。
見積もりの取り方
外壁塗装の費用を正確に把握するためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。見積もりを比較することで、相場を知り、適正価格で依頼できる業者を見極めることができます。
- 複数業者から見積もりを取る: 3~5社程度から見積もりを取り、サービスと費用を比較します。
- 見積もりの内訳を確認する: 見積もりの内訳を確認し、不明瞭な費用が含まれていないかチェックします。
値引き交渉のコツ
- 相場を知る: 外壁塗装の相場を事前に調べておくことで、値引き交渉に有利になります。
- 競合他社の見積もりを提示する: 他社の見積もりを提示し、価格競争を促します。
- 工事の規模を見直す: 工事の規模や塗料のグレードを見直すことで、費用を抑えることが可能です。
コスト削減のための追加テクニック
- オフシーズンに依頼する: 業者が比較的空いている時期に工事を依頼すると、値引きに応じやすくなる場合があります。
- 自分でできる下地処理を行う: 下地処理など、自分でできる作業を事前に行うことで、工事費用を抑えられます。
外壁塗装の費用を節約するためには、正確な見積もりの取り方を理解し、適切な値引き交渉を行うことが重要です。また、工事の規模や塗料のグレードの見直し、オフシーズンの利用など、様々なアプローチでコスト削減を目指しましょう。
節約術を駆使してもなお、外壁塗装の費用を捻出するのが難しい場合や、さらなるコストダウンを目指す場合には、やってはいけない節約法を知っておくことが重要です。ここでは、外壁塗装を行う際に避けるべき行動や、コストを下げようとして逆効果になる可能性がある方法について説明します。
避けるべき節約術
- 過度な値引き交渉: 適正価格よりも過度に安い価格を求めると、業者が必要な工程を省略したり、質の低い材料を使用する可能性があります。これは、長期的に見て追加修理の原因となり、結果的に高コストにつながる恐れがあります 。
- 質の低い材料の選択: 初期費用を抑えるために、耐久性や性能が低い塗料や材料を選択するのは避けるべきです。低品質の材料は、早期の退色や剥がれ、そして短い間隔での再塗装が必要となり、トータルコストが上昇する原因になります。
- 不必要なDIY: 専門的な知識や技術が求められる作業を、過信してDIYで行うことはリスクが伴います。不適切な施工は、後で専門業者による修正が必要になることもあり、余計な費用がかかることがあります。
- 格安業者の無批判な選択: 極端に安い見積もりを提供する業者には注意が必要です。コストを抑えるために品質を犠牲にする場合があり、最終的に満足のいく結果を得られない可能性があります。
賢い節約法の選択
外壁塗装のコストを効果的に抑えるためには、適正価格で質の高いサービスを提供する信頼できる業者を選ぶことが重要です。事前のリサーチと、複数の業者からの見積もりの比較検討を怠らないようにしましょう。また、長期的な視点を持ち、初期投資よりもトータルコストの低減を目指すべきです。
外壁塗装を成功させ、無駄なコストを避けるためには、短期間での節約よりも、長期的な家のメンテナンスとコストパフォーマンスを重視する姿勢が大切です。
外壁塗装後のメンテナンス
- 定期的な点検: 外壁塗装が完了した後も、年に一度は専門家による点検を受けることをお勧めします。小さな問題を早期に発見し、修理することで、大きな損害やコストの増加を防ぐことができます。
- 清掃の実施: 外壁の表面を定期的に清掃することで、塗膜の劣化を遅らせることができます。汚れが蓄積すると、塗膜が早期に劣化する原因となりますので、柔らかいブラシや水で優しく洗い流すことが効果的です。
- 直射日光や雨水への対策: 日除けや雨どいのメンテナンスも重要です。直射日光や雨水が外壁に直接当たることを防ぐことで、塗膜の劣化を抑え、耐久性を向上させることができます。
コストパフォーマンスを高めるポイント
- 質の高い塗料の選択: 初期コストは高くなるかもしれませんが、耐久性や機能性に優れた塗料を選ぶことで、長期的に見た時の塗り替え頻度やメンテナンスコストを減らすことができます。
- 専門家との連携: 外壁塗装を含む家のメンテナンスには、専門家の知識と経験が不可欠です。定期的なメンテナンス計画を専門家と相談し、適切なタイミングで実施することが、コストパフォーマンスを最大化する鍵です。
外壁塗装は、見た目を美しく保つだけでなく、家全体の機能性や耐久性を維持するための重要な投資です。適切なメンテナンスと専門家との連携により、長期的な視点で家を守り、資産価値を高めていくことが可能です。
あわせて読みたいまとめ
外壁塗装は家の美観を保ち、構造を長持ちさせるために不可欠なメンテナンス作業です。このガイドでは、資金が限られている状況でも効果的に外壁塗装を実施するための様々な戦略を探求しました。補助金や助成金の活用、火災保険の利用、リフォームローンの利用、コストを抑えた塗料の選択、DIYによる塗装、地域密着型業者の選定、見積もりと値引き交渉の技術、そして適切なメンテナンスによる長期的なコストパフォーマンスの向上がその主な内容です。
外壁塗装プロジェクトを進める際には、短期的な節約だけでなく、長期的な視野に立って考えることが重要です。初期投資に対する費用対効果、耐久性とメンテナンスの必要性、そして最終的な家の価値に対する影響を総合的に評価する必要があります。また、適切な計画と専門家との連携により、費用を抑えつつも、質の高い外壁塗装を実現することが可能です。
最終的に、外壁塗装はただのコストではなく、家を長期にわたって保護し、快適な居住空間を維持するための賢い投資であると言えるでしょう。このガイドが、賢い外壁塗装計画の立案と実行のための一助となれば幸いです。
- 監修者
- 近岡 正平
Manager
【保有資格】
一級建築士
二級建築士
福祉用具専門相談員
監理技術者
既存住宅状況調査技術者
建築物石綿含有建材調査者
〒120-0001 東京都足立区大谷田 4-1-20 1F
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