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太陽光パネルの設置は屋根塗装の「後」がおすすめ!理由やメリット、注意点、業者選びのコツを解説

近年では太陽光パネルの普及が進み、ご自宅に太陽光発電の導入を検討中の方も多いのではないでしょうか?

その一方で、太陽光パネルを設置する際に注意しなければならないのが「屋根の状態」。

既存住宅の場合は経年により屋根の塗装が必要なケースも多く見られますが、同じ屋根上での作業であることから「屋根塗装をするなら太陽光パネル設置の前がいいのか、後がいいのか?」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

本記事では太陽光パネルの設置において、屋根塗装のベストタイミングや注意点、業者選びのポイントを詳しく解説しています。

「そろそろ屋根の塗り直しもしなければいけないし、太陽光発電も始めたい」という方は、ぜひご参考にお読みいただければ幸いです。

太陽光パネル設置は屋根塗装が終わってからがおすすめ

太陽光パネルを設置する前に屋根塗装を行うべきか、それとも逆にすべきか迷う方も多いでしょう。

結論としては、太陽光パネルは屋根塗装が終わったタイミングで設置されることをおすすめします。その理由(メリット)は以下のとおりです。

屋根塗装を先に行った場合のメリット5つ

太陽光パネルの設置前に屋根塗装を済ませておくと、さまざまなメリットが得られます。

・長期的なコスト削減につながる
・塗装の品質を保ちやすくなる
・将来的なメンテナンス負担が軽減する
・太陽光パネルを安全に設置できる
・屋根の色に差が出ない

長期的なコスト削減につながる

屋根塗装を先に行うと、屋根全体の防水性や耐久性が向上し、太陽光パネル設置後のメンテナンス費用が削減できます。

また屋根塗装と太陽光パネルの設置を別々に行うのではなく、続けて行うことも効果的です。こうすると足場設置を一度で済ませられるため、工事費用を抑えられます。

塗装の品質を保ちやすくなる

太陽光パネル設置前に塗装を行うことで、屋根全体をしっかりと塗装でき、塗装の品質を長期的に保ちやすくなります。

また事前に塗装を行えば塗料がしっかりと密着してくれるため、防水性や耐候性も向上します。経年で生じやすい雨漏りのリスクを抑える効果もあるため、大切なお住まいを守ることにもつながるでしょう。

将来的なメンテナンス負担が軽減する

太陽光パネル設置後に屋根塗装を行うと、パネルの取り外しと再設置が必要になります。事前に屋根塗装することで、その手間やコストを省けます

また、屋根塗装とパネル設置のメンテナンス周期を合わせれば、メンテナンスを計画的に実施しやすくなるメリットもあります。

太陽光パネルを安全に設置できる

太陽光パネルの設置前に屋根塗装をする場合、塗装前に屋根の状態を確認することになります。

ここで劣化や異常などを発見した場合、必要な修繕を行ってから太陽光パネルを設置することができるため、後々のトラブルを防ぎやすくなります。

また塗装作業中に屋根の状態を確認しておけば、太陽光パネルの設置もスムーズに進みます。これにより施工期間の短縮につながる効果も期待できるでしょう。

屋根の色に差が出ない

屋根塗装を先に済ませておくメリットには、屋根の「塗装をした部分」と「していない部分」に差が出ないことが挙げられます。

新たに塗装を施した部分と未塗装(または塗り直しをしていない)部分には、どうしても色や質感の差が生じてしまいます。これは元の屋根の色に合わせて塗装を行った場合も同様です。

先に屋根全体を塗装しておくことで、屋根の色の差がなくなり、外から見た時の違和感やて太陽光パネルを撤去した時の色の差を生じにくくすることができます。

屋根塗装を先に行った施工事例

ここでひとつ、屋根塗装を先に行ったご家庭での事例をご紹介します。

都内にお住まいのAさんのご家庭では、太陽光パネル設置前に屋根塗装を行い、屋根の劣化を防ぎました。

その結果、長期的なメンテナンス費用が削減され防水性も向上。数年後のメンテナンスも簡単に済ませることができました。

太陽光パネルの設置前に屋根塗装を行えば、多くのメリットを享受できます。太陽光パネルを設置する際には屋根塗装のタイミングを考慮し、最適な施工を行いましょう。

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屋根塗装を先に行う場合のデメリット(注意点)

屋根塗装を先に行う場合、太陽光パネル設置後に塗装作業をする必要がなくなり、さまざまなメリットが得られます。

一方、「メンテナンス」については注意が必要になります。

太陽光パネルと屋根塗はそれぞれ耐用年数が違う

一般的な塗料を用いた屋根塗装の耐用年数は平均10〜15年ですが、この長さは塗料の種類によっても大きく異なります。

また、太陽光パネルの耐用年数は平均20〜25年です。

メンテナンスの時期がずれると費用がかさみやすい

耐用年数の短い塗料を選んだ場合、太陽光パネルの寿命よりも早く塗り直しが必要になることもあるでしょう。

その場合は足場を組み、太陽光パネルの取り外しをしてから屋根塗装をしてパネルを再び設置することになります。

当然ながらその分の施工費用もかかりますので、長期的なメンテナンス計画が必要であることを頭に入れておきましょう。

メンテナンスのタイミングを合わせてしまうのも一つの方法

長期的なメンテナンスコストを抑える方法のひとつとして、太陽光パネルの設置と屋根塗装のメンテナンスを組み合わせる方法があります。

これは屋根塗装の際に一度に太陽光パネルのメンテナンスも行うという方法が挙げられるでしょう。同時期にメンテナンスを済ませてしまうことで、足場組みの回数が1回で済み、コストを抑えられます。

また同じ足場を使って順番に作業をすることで効率的に作業が進められるようになり、工期の短縮にもつながるでしょう。

太陽光パネル設置後に屋根塗装をするとどうなる?

太陽光パネルと屋根塗装を行う場合、太陽光パネルを設置した後に屋根塗装を行うという方法もあります。

後から屋根塗装をする場合は太陽光パネルの部分を避けて塗装することになりますが、塗装面積が少なくなる分全面塗装より安価で抑えられるメリットがあります。

しかし、後から屋根塗装を行う際には、以下のような問題が発生します。

・パネルの一時的な取り外しにコストがかかる
 屋根全体を塗装するためには、太陽光パネルを一時的に取り外す必要があります。この取り外しと再設置には追加のコストと手間がかかります。

・塗装費用の増加
太陽光パネルの下部や周辺の塗装作業が難しくなるため、施工時間が長くなり、費用が増加する可能性があります。

・パネルの脱着を行った場合保証が失効してしまう場合あり
太陽光パネルを取り外して屋根塗装を行いたい場合、パネルを取り外した時点でメーカー保証(施工保証など)が切れてしまう可能性があります。

※すでに太陽光パネルを設置されているご家庭も同様の問題が生じる可能性があります。

理由があって後から屋根塗装を行う場合は、取り外しと再設置にかかるコストや手間を考慮し、信頼できる業者に依頼することが重要です。

屋根塗装後に太陽光パネルを設置する場合に重要なポイント

屋根塗装と太陽光パネルの設置を順番に実施する利点についてお話ししてきましたが、安全性と効率性を確保するには以下の点を押さえておきましょう。

適切な業者を選ぶ

太陽光パネルの設置や屋根塗装作業中の安全性を確保するには、専門の業者による適切な施工、および現場の安全対策が必要です。

必ず太陽光パネルの設置と屋根塗装の両方の実績を持つ業者を選定するとともに、料金や工期、施工スケジュールや設置方法などを説明してもらい、信頼できるかどうかを判断しましょう。

効率的な作業スケジュールを意識する

太陽光パネルと屋根塗装を同時施工(または間を空けずに施工)する場合、効率的な作業計画を立てることでスムーズに作業を進められます。

工期が短くなれば、コスト面はもちろん生活への影響も最小限に抑えられるでしょう。

耐用年数の長い塗料を選ぶ

屋根塗装を行う際には、耐用年数が長い塗料を選ぶことも重要。たとえばフッ素塗料は耐用年数が15〜20年程度、無機塗料は20年以上長持ちするともいわれています。

もちろん、日照条件などの条件次第では上記の年数よりも早く不具合(割れや剥がれなど)が起こる可能性もゼロではありません。また耐用年数の長い塗料は比較的高価です。

とはいえ耐用年数が長くなると塗り直しの頻度が少なくなるメリットがあり、メンテナンスコストも抑えられます。

ご予算次第ではありますが、可能な限り耐用年数の長い塗料を選ぶことで、長期的にみれば得をする可能性が高くなるということをぜひ頭に入れておいてください。

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太陽光パネル設置&屋根塗装を依頼する業者選びのコツ

太陽光パネルの設置、および屋根塗装を依頼するには、まず専門業者の選定が重要です。

ただし、どの業者でも良いというわけではありません。

業者選びの際は、以下のポイントを把握した上で最適な業者を選びましょう。

塗装と設置をまとめて依頼できる業者を選ぶ

屋根塗装と太陽光パネル設置を依頼する場合は、別々の業者に依頼するより両方に対応している業者を選ぶようにしましょう。

太陽光パネルの専門業者はパネル設置に特化しているため、屋根のメンテナンスについては考慮されないケースが多く見られます。

中には屋根の状態を十分に確認することなく、「太陽光パネルだけ設置したら終わり」という業者も残念ながら見受けられます。

一方、屋根塗装業者は塗装に特化していますが、太陽光パネルの設置に関する知識が不足している場合があります。

屋根塗装と太陽光パネルの設置を一体的に提案してくれる業者を選べば、屋根の状態チェックから補強作業、パネル設置後のアフターフォローまでまとめて依頼できます。

まとめて依頼することでコストも抑えやすくなりますし、安心して太陽光発電が始められるでしょう。

施工実績が豊富な業者を選ぶ

屋根塗装および太陽光パネルの設置を依頼するなら、必ず施工実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。

太陽光・屋根塗装ともに、施工実績の多い業者を選ぶことで計画がスムーズに進みます。また不明点や疑問点が生じた時も、実績豊富な業者であればすぐに対応してもらえます。

屋根塗装や太陽光パネルの設置をストレスなく進めたいのであれば、業者のHPなどで施工実績を確認したうえで依頼されることをおすすめします。

補助金関連の相談がしやすい業者を選ぶ

太陽光パネルの設置や遮熱塗料を使った屋根塗装については、補助金が利用できる場合があります。

たとえば東京都では、太陽光発電システムを設置する家庭を対象とした補助金制度を実施しています。また一部自治体の中には、屋根などに遮熱塗料を用いて塗装を行う場合に補助金を助成しているところもあります。

こうした補助金を利用すれば、施工費用の負担を抑えることが可能です。

そのためには補助金について詳しい業者を選ぶようにしましょう。

なお、補助金に詳しい業者の場合、補助金申請を代行してくれる場合もあります。申請を代行してもらえれば、ご自身で面倒な申請をする必要がなくなるため大変楽です。

【参考リンク】

・太陽光パネル設置補助金について:東京都「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業 ①家庭における太陽光発電導入促進事業」

・遮熱塗料の補助金について:足立区「省エネリフォーム補助金(事前申請)」

【関連記事】

まとめ

現在太陽光パネルを設置していない場合、屋根塗装は先に済ませておくとコスト・工数的にもメリットが多くなります。

一方、太陽光パネルを先に設置する(またはすでに設置している)場合は、塗装を行う上でパネルの取り外しが必要になる可能性があります。

いずれの場合も重要なのは、長期的な視点でコストとメンテナンスを考慮し、適切なタイミングで作業を行うことです。

これから屋根塗装と太陽光パネルの設置をお考えの方は、本記事でご紹介した太陽光パネルと屋根塗装の耐用年数の違い、パネルの取り外しと再設置のコスト、安全性と効率性を踏まえた上で、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

当ファミリーグループでは、屋根塗装・太陽光パネル設置の知識が豊富なスタッフが多数在籍。無料で屋根の状態を“健康診断”し、お客様に最適なプランをご提案しております。

弊社では屋根塗装から太陽光パネルの設置までワンストップでご対応可能なため、スムーズに施工が完了いたします。

太陽光や屋根塗装の補助金申請についても詳しくご説明させていただきますので、コスト面が気になられている方でもぜひお気軽にご相談ください。

太陽光パネルの設置・工事・リフォームについてのお問い合わせはこちら|ファミリーグループ

監修者
大久保 洋司
株式会社ファミリーDesign

Director

約30年と経験豊富な建築士です。
細かいことから大きなことまで、お客様の視点に立った提案をします。
気軽にご相談ください。よろしくお願いします。

【保有資格】
一級建築士
監理技術者
マンションリフォームアドバイザー
既存住宅状況調査技術者
既存住宅アドバイザー

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