キッチンパネルのリフォームで快適に!費用やタイルとの違い、選び方のポイントを解説!
キッチンの壁に設置されるキッチンパネルは、汚れが付きにくくお手入れが簡単な素材で作られています。ご自宅のキッチンパネルが古くなってきた場合、リフォームすることで明るく美しいキッチンへ生まれ変わらせることができます。
ここでは、キッチンパネルをリフォームするメリットや費用の相場について解説。タイルとの違いや選び方のポイントについてもご紹介しています。キッチンパネルのリフォームをご検討中の方は、ぜひチェックしてみてください。
キッチンパネルとは?
キッチンパネルは熱・水に強く、表面がツルツルした素材でつくられているため汚れが付着しても拭きやすいのが特徴です。その特性を活かし、キッチンのガス・IHコンロ周辺や調理台、シンクの周りの壁などに使用されています。
施工もカットして貼り付けるだけと比較的簡単であり、デザインのバリエーションも豊富です。近年は戸建、マンションを問わず多くの住宅で利用されています。
キッチンパネル単体でのリフォームは可能?
リフォームにおいてはキッチン全体のリフォーム時にまとめて交換するケースが多いですが、キッチンパネル単体でも交換可能です。
またキッチンパネルの施工方法には、上張り(重ね張り)と張り替えがあります。
上張りは既存のキッチンパネル、タイル等の上から新しいキッチンパネルを重ねて張る工法です。それに対し張り替えは、既存のパネルを撤去して下地をきれいにしてから新しいキッチンパネルを張る工法となります。
キッチンパネルの交換リフォームの目安は?
「掃除しても汚れが落ちにくくなった」と感じたり、色がくすんだり変色していたりする場合は、キッチンパネルの交換サインです。
一般的なキッチンパネルの耐用年数は8~10年といわれています。よって、上記のようなお悩みがなくとも、10年を過ぎたころからリフォームを視野に入れておくとよいかもしれません。
急がない場合はキッチンリフォームと合わせてパネルも交換してしまうという手もあります。
キッチンパネルリフォームの工期はどれくらい?
キッチンパネル交換だけなら、半日前後でリフォームが終わります。
上から重ね張りする場合の工事は、以下の手順で進められます。
1.養生し、吊り戸がある場合は取り外す
2.キッチンカウンターとパネルの間のコーキングを取る
3.シンクの引き出し、前幕板を外す
4.新しいキッチンパネルを設置スペースに合わせて採寸、カット
5.壁の隙間から差し込み、仮止めしてボンドで固定
6.マスキングし、コーキング材で隙間を埋める
7.外した部品や引き出し、吊り戸等を戻す
8.養生を外して清掃、完成
張り替えの場合は壁材の撤去が必要になるので、工事にかかる時間はやや長くなります。
張り替えをご依頼される場合は、前もってどれくらいの工事期間になるのか確認しておくと安心です。
キッチンパネルリフォームの費用相場は?
キッチンパネルリフォームを行う場合は、パネル本体が1㎡あたり1万~3万円程度、工事費込みで4万~7万円程度が相場となります。
【キッチンパネルリフォームの費用相場】
内容 | 費用相場 |
パネル本体 | 1㎡あたり1万~3万円程度 |
工事費込みの総額 | 4万~7万円程度 |
ただし、キッチンパネルのリフォーム費用は工法によっても変わります。
キッチンパネルの施工方法には「上張り(重ね張り)」と「張り替え」がありますが、上張りは既存パネルの撤去費用がかからないため、一般的には張り替えに比べて少し安くなることが多いです。
また、下地となる壁面に損傷がある場合は補修が必要になり、追加で5,000~1万円程度の補修工事費用がかかる点にも注意しましょう。
なお、キッチンリフォームの際にキッチンパネルをまとめて交換すると、別々に交換するよりも工事費用がお得になるケースがあります。
長い目で見れば費用負担を抑えられる場合もあるため、「キッチンパネルだけでなく設備のリフォームも検討したい」という場合はリフォーム会社に確認してみましょう。
キッチンパネルの素材の種類
キッチンパネルには大きく分けて4つの素材があり、それぞれ特徴が異なります。
メラミン化粧板
メラミン化粧板は、不燃材にメラミン樹脂を加工した素材を指します。
耐火性に優れているだけでなく、表面がつるんとしていて耐水性・耐久性・防汚性にも富んでいるため、お手入れがしやすい特徴があります。現在キッチンに使用されているパネルのおおくは、メラミン化粧板を使用しています。
またメラミン化粧板は色や柄などのデザインが豊富で、キッチンやリビングの雰囲気に合わせて選びやすいのも利点です。「迷ったらコレ!」といっていいほど優秀な素材だといえます。
アルミ
アルミは光を反射し、キッチンを明るく見せてくれるのが特徴。耐熱性・耐食性が高く、クールでスタイリッシュなキッチンにしたい方に向いている素材です。こちらもメラミン化粧板と同様に、不燃材にアルミを貼って製造されています。
柔らかい素材のためキズが付きやすい点がネックでしたが、近年では防キズ加工を施したアルミ製キッチンパネルも登場しています。
ステンレス
不燃材にステンレスを貼ったキッチンパネルは、アルミと同様に耐熱性・耐食性に優れています。
デザイン性は低い一方で無機質な光沢が都会的な雰囲気を演出してくれるので、モダンでシンプルなキッチン、スタイリッシュなキッチンがお好きな方におすすめの素材です。
ホーロー
ホーローとは、金属の表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼き付けて加工した素材を指します。
ガラスの光沢が清潔感たっぷりで、耐久性・耐熱性に優れており、磁石がくっつく性質があります。
費用は他の素材に比べて高くなりますが、お手入れしやすく高級感のあるキッチンにしたい方には特におすすめの素材といってよいでしょう。
キッチンパネルとタイルの違いは?
築年数の古いお住まいでは、キッチンパネルではなくタイル壁が施工されている場合があります。
キッチンパネルとタイルにはさまざまな違いがあります。
キッチンパネル | タイル | |
種類の豊富さ | バリエーション豊か | バリエーション豊か |
溝の有無 | なし | あり |
お手入れのしやすさ | 汚れが付きにくく拭きとりやすい | 目地の溝に入った汚れが取りにくい |
耐久性 | 丈夫だが素材によっては傷がつきやすい(金属系パネルの場合) | 衝撃に弱くひび割れが生じる可能性がある |
施工方法 | 接着剤とコーキングで施工 | モルタル(目地)にタイルをひとつひとつ貼って接着していく |
施工費用 | 低コストで施工可能 | 1枚ずつ貼るためコストが高くなりやすい |
デザインの自由度 | 色柄が選択できる | 凝ったデザインにすることもできる |
キッチンパネルとタイルそれぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
キッチンパネルのメリット・デメリット
キッチンパネルのメリット、デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・低コストで施工可能
・デザイン、カラーの種類が豊富
・タイルに比べるとお手入れがラク
・ホーロー製ならマグネットが貼れて便利
【デメリット】
・デザインの自由度はタイルよりも低い
キッチンパネルはタイルに比べると施工が簡単で、工事費用も安く済むことが多いです。またデザインやカラーも豊富であり、インテリアに合わせた色柄を選ぶことができます。タイルのように汚れがパネルに染み込むことがなく掃除もラクなので、忙しくてこまめなお手入れができない方におすすめです。
タイルのメリット・デメリット
タイルのメリット・デメリットは次のとおりです。
【メリット】
・タイル独特のレトロな雰囲気、高級感がある
・色や柄、形のデザインがキッチンパネルよりも豊富
・貼り方次第で幅広いデザインが楽しめる
【デメリット】
・施工に手間がかかる分費用が高くなる
・目地に油汚れが染み込みやすく、カビが生えやすい
・硬いものをぶつけるとヒビ割れてしまうことがある
タイルは実にバリエーションが豊富で、貼り方によって自由なデザインを作れる点が最大の魅力です。シンプルなタイルはもちろんですが、海外製の色柄入りタイルを使って個性を感じるキッチンを作る、といったことも可能です。デザインに強いこだわりがある方にはとてもおすすめといってよいでしょう。
その一方で、タイルはキッチンパネルと比べて施工の手間がかかるデメリットがあります。施工費用もキッチンパネルに比べると高めです。目地に汚れが染み込んでしまうとカビが生えることもあり、まめなお手入れが必須となります。
衝撃に弱くヒビ割れのリスクがある点にも注意が必要です。
理想のキッチンを作るキッチンパネルの選び方は?
キッチンパネルの費用相場、素材、タイルとの違いを知ったところで、「実際にどんなキッチンパネルを選べばいいの?」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
価格重視で選ばれる方も多いのですが、キッチンパネルにはさまざまな素材がありますし、同じ素材でも色や柄によって印象は大きく変わります。また「汚れがついてもすぐに拭けるものがいい」というふうに、お手入れのしやすさを重視して選ばれる方もいらっしゃいます。
ここでは、キッチンパネルの選び方のポイントをご紹介します。それぞれ知識として身につけていただき、ぜひご自身にフィットする選び方を見つけてみてください。
価格で選ぶ
「キッチンパネルの色や柄には特にこだわりがない」という場合は、価格で選んでもよいでしょう。
標準的なキッチンパネルなら最小限のコストでリフォームができます。
素材で選ぶ
キッチンパネルにはさまざまな素材があります。一般的なメラミン化粧板は耐久性・耐水性・防汚性に富んでいますし、ステンレスやアルミは光沢感が魅力です。
またホーロー製のキッチンパネルはやや高価にはなるものの、独特の光沢があり、耐久性・耐熱性にすぐれています。磁石がくっつくため簡易的な棚を設置したり、レシピなどを貼り付けたりといったカスタマイズもしやすいので、キッチンの見た目も機能性もこだわりたい方にはおすすめといってよいでしょう。
色、デザインで選ぶ
キッチンパネルの色は白系が定番ですが、雰囲気を変えたい場合はカラー入りや模様入りのタイプを選ぶのもよいでしょう。
【イメージチェンジしたいときのキッチンパネルの色柄例】
・色つき(淡色カラーからダークカラーまで)……淡い色なら明るく、ダークな色なら落ち着いた印象に
・木目調……ナチュラル、モダンな印象に
・大理石柄……高級感のあるスタイリッシュなキッチンに
・タイル風……ナチュラル風、海外風のキッチンに
・ステンレス素材……クールでシャープなキッチンに
色柄を選ぶ際には、キッチンのキャビネットとのバランスを見て決めると調和が取りやすいです。反対に、あえてアクセントになる派手めの柄を選ぶのもおしゃれです。
またアイランドキッチン、対面キッチンの場合はLDKから見える位置にキッチンパネルがあるので、リビング・ダイニングと違和感なくなじむ色柄のキッチンパネルを選びましょう。
手入れのしやすさで選ぶ
キッチンの壁は水や油、調味料などがはねやすく、すぐに汚れてしまいます。
近年に多く使用されているキッチンパネルはどれも汚れがつきにくく落としやすい加工が施されています。ただ、それでもやはり凹凸が深いデザインのパネルに比べると、つるっと平滑なキッチンパネルのほうが掃除はしやすいのが事実です。
お料理をされる頻度が高いご家庭であれば、こうしたお手入れのしやすいキッチンパネルを優先的に選ぶことも賢い選択といえるでしょう。
実物を見てしっくりくるものを選ぶ
リフォーム会社によっては、自社オフィス内にショールームを併設しており、実際のキッチンパネルが見られる場合があります。
広い面積に施工したものを肉眼で確認することで、「想像していたよりも光沢が強い」「角度によって地模様が見えておしゃれ」というふうに、サンプルや画像で見るよりも実際の雰囲気が掴みやすくなります。ご自宅に施工した場合のイメージも想像しやすくなり、失敗を防ぐことができるでしょう。
ファミリーグループでは足立区、大田区の計4ヶ所のオフィスにてショールームをご用意しております。キッチンパネルのリフォームをご検討中の方は、ぜひ実物に触れてみてください。
まとめ
本記事ではキッチンパネルのリフォームについて、費用や素材の種類、選び方のポイントをお伝えしました。
キッチンパネルのリフォームは思っているよりも手軽に行え、コストもそこまで高くはありません。「キッチンの設備・機能性には満足しているけれど、少し雰囲気を変えたい」という場合にもおすすめです。
ただし、キッチンパネルをきれいに施工するには技術が必要です。技術不足の職人が施工した場合、パネルのカットがゆがんだり、コーキングの仕上げが汚くなったりする可能性もあります。キッチンパネルのリフォームをご依頼される際には、キッチンリフォームの経験・実績が豊富な業者を選ぶことが理想を叶えるポイントです。
ファミリーグループでは、キッチンパネルの張り替えリフォームを随時承っております。ご相談の折には経験・知識ともに豊富な担当者がお客様のお話をお伺いし、理想を叶えるリフォームプランをご提案させていただきます。
また弊社ではキッチンパネル単体のリフォームだけではなく、キッチン全体のリフォーム、お風呂やトイレなどの水回りリフォームも承っております。
はじめてリフォームをご利用される方でもご安心いただけるよう丁寧にわかりやすくご説明させていただきますので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください!
- 監修者
- 大久保 洋司
Director
【保有資格】
一級建築士
監理技術者
マンションリフォームアドバイザー
既存住宅状況調査技術者
既存住宅アドバイザー
〒120-0001 東京都足立区大谷田 4-1-20 1F
JR線・東京メトロ千代田線「北綾瀬駅」下車 徒歩7分
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10:00~18:00 / 定休:毎週日・月
※夏期休暇、年末年始休暇、ゴールデンウィークを除く
約30年と経験豊富な建築士です。
細かいことから大きなことまで、お客様の視点に立った提案をします。
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