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倉庫リノベーションとは?住宅、店舗、オフィスへの変身で人気の理由

リノベーションした倉庫イメージ


「倉庫リノベーション」というコンセプトが注目を浴びています。倉庫の特有の硬質で無機的なコンクリートの壁や天井を、洗練されたインダストリアルデザインに昇華させ、住宅やオフィス、店舗へと生まれ変わらせることができます。本記事では、いま大注目の倉庫リノベーションの人気の理由から、活用方法、そしてリノベーションの際に気をつけていただきたいポイントを詳しく解説しています。本格的なインダストリアルデザインを取り入れたい方、一般的な住居やオフィスではかなわないオリジナリティ性を求める方はぜひ最後までご覧ください。

倉庫リノベーションとは?

倉庫をリノベーションした住宅のイメージ画像


近年、使用されていない倉庫の基本構造を活かしつつ住宅、オフィス、カフェ、店舗など別の用途へと変換するリノベーションが注目されています。 建築基準法では、住宅が居住目的であるのに対し、倉庫は貨物を保管するための建物と定められています。

倉庫リノベーションの魅力は、その大きな空間と高さを最大限に利用できること。 レトロでインダストリアルな雰囲気を創り出すと同時に、どこか温かみと懐かしさを感じさせる、一般的な住宅では味わえない独特な空間を作ることができます。

もちろん、元の倉庫を目的に合わせて使いやすい倉庫にするリノベーションも含まれます。 今回は、倉庫以外の目的にリノベーションする方にスポットライトをあてて解説していきます。

倉庫リノベーションの活用パターン

無限の可能性を秘めている倉庫のリノベーション。代表的な活用パターンを見てみましょう。

倉庫を住宅にリノベーション

倉庫をリノベーションした住宅のイメージ画像

倉庫の広々とした空間と高い天井は、オリジナリティのある住宅設計に理想的な物件です。

基本的に間仕切りや設備が最小限であるため、新規の間取り設計の自由度を高めています。これは、中古のマンションや一戸建てでは得られないメリットです。

また、むき出しの鉄骨やコンクリートは、アメリカ西海岸で流行しているインダストリアルスタイルの部屋作りに適しています。日本の住宅で再現しようとしても、天井の高さや部屋の広さから再現しにくいスタイルですが、倉庫からのリノベーションなら本場の雰囲気を再現できます。

また、天井の高さを活用してロフトやスキップフロアを設置することで、一般的な住宅では難しい独特の間取りを実現できます。

これらの利点を活用して、自宅だけでなく、スタイリッシュな賃貸住宅としても活用できます。

倉庫をオフィスにリノベーション

倉庫をリノベーションしたオフィスのイメージ画像


倉庫の広大な空間は、オフィスや事務所の設置にも適しています。広さが十分にあるので、作業エリアと倉庫スペースを分けることも可能です。 また、開放的な談話スペースやミーティングルームなどを作るのもおしゃれです。広い駐車スペースを持つ倉庫なら、車通勤のスタッフのための駐車場として利用できます。 既存の倉庫をリノベーションすることは、企業としての環境問題への取り組みアピールにもなるでしょう。

倉庫を店舗にリノベーション

倉庫をリノベーションした店舗のイメージ画像


倉庫を店舗へリノベーションするのもおすすめです。カフェやバー、レストランなどの飲食店やアパレルや雑貨、家具販売などの小売の店舗としても活用できます。

一般的な貸店舗よりも広いため、開放的でおしゃれな店舗づくりができるでしょう。

倉庫リノベーションの魅力とメリット

もともと倉庫だった物件をリノベーションのにはどんなメリットがあるのでしょうか?

魅力とメリット①間取りの自由度が高い

倉庫リノベーションの間取りを検討している様子

倉庫リノベーションの一番の魅力は、その広大な空間を自由に活用できる点です。天井は高く、柱や仕切りがほとんどないため、想像力をフルに使って間取りを設計することが可能です。

天井の高さを利用してロフトを設けたり、床面の高さを変えることで、間仕切りの設置がなくても、各スペースの明確な区分けができます。

元・倉庫の広さと高さを活かして、オフィスと住宅を兼ね備えたSOHO型の住まいや、店舗と住宅を兼ねた建物としてリノベーションすることもできます。住む人の独自のアイデアを駆使して、自分だけの特別な空間を創りあげる自由度の高さが倉庫リノベーションの人気の理由と言えるでしょう。

魅力とメリット②同規模の不動産に比べて低コストで購入できる

倉庫リノベーションの費用を検討している様子


倉庫は物資を保管するのが主な目的のため、内装や設備は最小限にとどめられています。一般的な住宅や店舗と比較して、手頃な購入できるのも人気の理由です。

物件の購入費用を節約し、その分をリノベーションに投資すれば、中古の住宅やマンションよりも、洗練されて快適な空間を創造することも夢ではありません。

住居にするためには、断熱工事やインフラの整備などにはコストがかかりますが、物件選びをうまく行えば、全体の費用を抑えることも十分に可能です。

倉庫リノベーションの注意点やデメリット

倉庫リノベーションには、さまざまな魅力がありますが、注意すべき点も存在します。以下に、重要なデメリットと注意点をまとめてみました。

倉庫リノベーションの工事

インフラ整備の必要性

倉庫は通常、水道やガスなどの基本的なインフラが整っていないため、これらの設備を新たに設置する必要があります。電気設備に関しても、コンセントの増設や容量の調整が必要な場合が多いです。

断熱・気密性の問題

多くの倉庫は断熱材が入っておらず、気密性も低いのが弱点です。快適な住環境を確保するためには断熱対策が欠かせません。窓が少ないため、採光や通風を改善するための工事が必要になることもあります。

立地条件の不便さ

倉庫は立地条件が不便な場所にあることが多いため、通勤・通学や日常の生活に影響を与える可能性があります。

耐震性の検討

築年数が古い倉庫の場合、耐震性能が不十分である可能性があります。リノベーションの際には耐震強化工事が必要になることがあります。

費用の不透明さ

近年は、建材や住宅設備の価格高騰や人件費の増加により、リノベーション費用の見積もりが不透明になっています。実際に資材の発注をした際には、見積金額よりも価格が上昇している可能性があります。

このように、倉庫リノベーションを検討する際には、これらのデメリットや注意点を考慮に入れ、計画的に進めることが重要です

倉庫リノベーションの費用相場

倉庫リノベーションの費用イメージ画像

倉庫リノベーションにおける住宅改装の費用は、リノベーションの範囲や物件の具体的な状況により変動します。一般的な見積もりでは、倉庫を改装する際の費用は約600万円から1500万円と言われています。しかしながら、この見積もりはすでに断熱材や耐震装置、そして水道、ガス、電気などの必要なインフラが設置済みの場合のものです。 倉庫は元々収納スペースとして設計されており、住居やオフィス、店舗として快適に使用するためには、追加で断熱材や耐震装置、インフラを設置する必要があります。そのため、リノベーションや物件の購入費用だけでなく、これらの追加工事も予算計画に含めることが重要です。

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まとめ

倉庫をリノベーションした住宅のイメージ画像

倉庫リノベーションは、単に古いスペースを再活用するだけでなく、創造性と機能性を組み合わせたユニークな空間を生み出します。本記事では、倉庫リノベーションならではの魅力やメリット、そして注意点について紹介してきました。 倉庫リノベーションは間取りの自由さと不動産取得コストを抑えられる点で人気ですが、一方でインフラ整備や断熱対策などの課題に対処しなければなりません。 ファミリーグループでは、あなたが思い描いている倉庫リノベーションの夢を実現するための専門的なサポートをご提供しています。 リノベーションに適した物件選びから、デザイン・施工までワンストップでお手伝いできる、ファミリーグループへご相談ください。

監修者
吉澤 理都
株式会社ファミリーDesign

Chief

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【保有資格】
・一級建築士
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・既存住宅状況調査技術者

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