水回りのリフォームの種類や費用感、メリット、タイミングについて解説

「水回りの経年劣化が気になる」「水回りをもっと便利にしたい」とお悩みではありませんか。

家の中の水回りといえばキッチン、洗面台、お風呂、トイレなど、生活する上で重要な設備であることから、リフォームをすることで毎日を快適に過ごせるようになるので大変おすすめです。

今回は水回りのリフォームに関する基礎知識、水回りをリフォームするメリット、水回りをリフォームするタイミング、水回りのリフォームを検討する際のポイントについてお話しします。

1 水回りのリフォームに関する基礎知識
2 水回りをリフォームするメリット
3 水回りをリフォームするタイミング
4 水回りのリフォームを検討する際のポイント
5 まとめ

水回りのリフォームに関する基礎知識

はじめに水回りのリフォームに関する基礎知識について解説します。

水回りのリフォームとは

水回りのリフォームとは、キッチンや洗面台、お風呂やトイレなど水道に関係する設備のリフォームをさします。築年数が古く、経年劣化によって故障や異常がある場合、もしくは設備が古くなってしまった場合にリフォームすることで、日々の生活が快適に過ごせるようになるのが特徴です。

水回りは汚れが蓄積されやすい部分でもあるため、古くなればなるほど汚れが目立ってきます。日常の掃除では綺麗にしきれなくなる段階では、汚れているのを見てストレスになってしまうこともあるでしょう。

昨今では中古の一戸建てやマンションを購入し、住む前に水回りのリフォームをするという方も増えてきました。同時にキッチンをシステムキッチンにしたり、高齢の方や介護が必要な方でも利用しやすくバリアフリー化するなど、住みやすく使い心地の良い家にするためのリフォームを一緒に行うのも人気です。

水回りのリフォームの種類

種類	リフォームできる箇所や設備の一例
キッチン	シンク、湯沸かし器、換気扇、食洗機、コンロ
洗面台	洗面ボウル、鏡、収納、洗濯機置き場
お風呂	浴槽、浴室内の床や壁、換気扇、シャワー
トイレ	トイレ本体、ウォシュレット、床や壁、換気扇

以上が水回りのリフォームの種類です。水回りのリフォームは単に水が出る部分だけをリフォームするというよりも、その周辺の設備も一緒にリフォームするのが一般的と言えます。一度も水回りのリフォームをしていない場合、同じ年数だけ全ての水回りが経年劣化や汚れがある可能性が高いため、一緒にリフォームをしてしまうことで一気に快適な空間が得られるようになるでしょう。

水回りのリフォームの費用感

種類	費用感
キッチン	50万円～300万円前後
洗面台	20万円～50万円前後
お風呂	50万円～300万円前後
トイレ	20万円～50万円前後

以上が水回りのリフォームの費用感です。リフォームする箇所の広さ、導入したい設備や建築資材のグレードによって金額が増減することを覚えておきましょう。また、バリアフリー化が必要な場合はさらにプラスになるということも知っておかなくてはなりません。

その他、家電や家具などを新調するような場合、予算を増やす必要があります。水回りのリフォームは個別に行うと金額が高くなる傾向にあるため、可能であればまとめてリフォームしてコストを抑えた方が無難と言えるでしょう。

水回りのリフォームはマンションや賃貸でも可能か

ご自身で購入されたマンションの場合、専有部分であれば基本的にはリフォーム可能なはずですが、水道管などの共有部分に何らかの施工が必要な場合、購入時の契約条件によっては難しいこともあります。そのため、管理会社や不動産屋さんに必ずチェックした上でリフォームの検討に入りましょう。

賃貸の場合、まずは大家さんや不動産屋さんに相談してみることをおすすめします。経年劣化によるものであれば大家さん側が修繕してくれる可能性もありますし、リフォームを可能とすることでさらに長く住んでくれるならOKということもあるため、相談してからリフォームの検討に入りましょう。

どちらの場合も勝手にリフォームしてしまうと、後からトラブルになってしまう可能性もあるため、必ず確認するということを忘れないようにしてください。

水回りをリフォームするメリット

次に水回りをリフォームするメリットについて解説します。

新しい設備で快適に過ごせるようになる

水回りをリフォームするメリットとして、新しい設備で快適に過ごせるようになることが挙げられます。例えば、システムキッチンにすれば家事をするのが楽になりますし、洗面台やお風呂、トイレが綺麗になればストレスなく快適な気持ちで日々を過ごすことができるようになるのが理由です。

その他にも水回りをリフォームするタイミングで、食洗機を増設したり、全自動乾燥洗濯機などを購入したりすることで、さらに家事の負担を減らすことが可能になります。また、バリアフリー化も同時に進めておけば、高齢の方や介護が必要な方も自分自身で色々なことができるようになるため、家族を大切にしたいという方にも非常におすすめです。

節水や節電などがしやすくなる

水回りをリフォームするメリットとして、節水や節電などがしやすくなることが挙げられます。特に築年数が古い建物の場合、設備が使う電気の量、水の量などは昔のままになっているため、新しい設備にすることで節水や節電の効果が高くなり、水道光熱費の削減も期待できるということです。

実際にトイレなども少ない水で綺麗に流せるようになったり、洗濯機なども従来の古い洗濯機よりは少ない水でさらに汚れが落ちやすくなっていたりするため、月々の水道光熱費が気になっているという方の悩みの解決にもつながるでしょう。

掃除やメンテナンスがしやすくなる

水回りをリフォームするメリットとして、掃除やメンテナンスがしやすくなることが挙げられます。建築資材の技術に関する進化は著しく、一昔前の素材よりも汚れにくく、汚れが落ちやすくなっているのが理由です。

特に水回りは家族の全員が利用する場所でもあり、汚れが目立つと全員がストレスを感じることになります。水回りのリフォームをすることで、掃除やメンテナンスがしやすくなれば、常に綺麗でストレスがなく、快適な生活を送れるようになるでしょう。

家族や自分好みの空間が手に入る

水回りをリフォームするメリットとして、家族や自分好みの空間が手に入ることが挙げられます。水回りをリフォームするタイミングで床や内装なども合わせてリフォームすることで、家の中全体の雰囲気を変えることができるのが理由です。

もちろん、大幅な工事をしなくても、キッチンや洗面台、お風呂やトイレが新しくなるだけで過ごしやすい空間が手に入ることも間違いありません。水回りのリフォームを検討されているお客様が、良いタイミングだからと内装なども希望され、リフォームしたことに満足されている方が数多くいらっしゃるということも知っておいてください。

水回りをリフォームするタイミング

次に水回りをリフォームするタイミングや目安について解説します。

築年数が古く、経年劣化が気になる時

水回りをリフォームするタイミングとして、築年数が古く、経年劣化が気になる時が挙げられます。設備や見た目が古くなればなるほど、汚れも気になるようになりますし、ストレスが溜まってくるため、気になったタイミングでリフォームをするというのは非常におすすめです。

また、ご自身の住居だけでなく、ご高齢の両親や家族の家をリフォームしたいという方も非常に増えています。離れて暮らしてはいれば快適に過ごして欲しい、不便を感じさせないで欲しいというような形でご依頼される方もいらっしゃいますので、ご両親や離れて住む家族が心配なタイミングもリフォームを検討するタイミングと言えるでしょう。

新しい設備に切り替えたいと考えた時

水回りをリフォームするタイミングとして、新しい設備に切り替えたいと考えた時が挙げられます。もっと使いやすいシステムキッチンにしたい、新しいトイレに変えて清潔を保ちたい、浴室に暖房機能をつけたいなど現在の設備に不満を感じているのであれば、水回りをリフォームするタイミングに最適と言えるでしょう。

昨今では家事の時短をするために、ガスコンロからIHへの切り替え、食洗機の導入、全自動乾燥洗濯機の導入など、水回りのリフォームと合わせて切り替える方も非常に多くいらっしゃいます。家の中の設備や家電の技術は進歩しており、日々生じる家事の負担を大幅に減らしてくれることから、水回りのリフォームとともにリフォームしたお客様にも非常に好評です。

将来のことを考えてバリアフリー化したい時

水回りをリフォームするタイミングとして、将来のことを考えてバリアフリー化したい時が挙げられます。バリアフリー化は高齢の方や介護が必要な方に非常に効果的です。同時に、健康な方においてもバリアフリー化によって過ごしやすい空間が手に入るため、早い段階でバリアフリー化しておくと長く快適に過ごせるようになります。

中古の一戸建てやマンションを購入した時

水回りをリフォームするタイミングとして、中古の一戸建てやマンションを購入した時が挙げられます。昨今では大家さんや不動産屋さんがリフォームした上で売り出すということもありますが、リフォームされていないような物件もまだまだ存在するため、購入したタイミングで水回りをリフォームするのは良いタイミングと言えるでしょう。

ただし、一戸建ての場合は問題ありませんが、前述したようにマンションの場合は専用部分と共有部分、もしくは購入した時の契約条件などによってどこまで施工できるか異なるため、希望する水回りのリフォームの施工が可能かどうか必ず確認してから検討することをおすすめします。

水回りのリフォームを検討する際のポイント

次に水回りのリフォームを検討する際のポイントについて解説します。

情報収集をして設備に関する機能や性能をしっかりと把握する

水回りに関する設備については、家電も含めて様々な種類があり、それぞれ性能や性能、価格も異なってきます。まずはどのような設備があるのかを情報収集をして、生活が楽に、便利に、快適になるものを把握しておきましょう。

その他、水回りのリフォームでどのようなことができるのかも知っておくことで、専門家である業者の方と相談する場合にも話がしやすくなります。また、家族や自分自身がどのような設備が必要なのかを明確にすることも重要であり、必要な設備が設置できるように検討することも大切です。

相見積もりを取って相場を把握しておく

水回りのリフォームに関する情報収集を行い、ある程度リフォームの方向性が明確になったら、相見積もりを取って相場を把握しておきましょう。相場が把握できたら、家電などの購入も含めて全体的な予算を決めていくことが重要です。

しっかりと投資した方が長く快適に過ごしやすくなることを覚えておく

水回りのリフォームの予算については、可能であれば多く用意すべきということも知っておきましょう。理由としてはしっかりと投資した方が長く、快適に過ごせるようになるためです。また、まとめてリフォームしてしまった方がコストが抑えられること、デザインなどの統一感も出しやすくなります。

もちろん、必要以上にお金をかける必要はありませんが、安くしたいという気持ちを優先してしまい、もう少し投資すればさらに快適な空間が手に入ったのにと後悔しないようにすることを重視してください。

リフォームに関する要望をきちんと聞いてくれる業者を選ぶ

水回りのリフォームを検討する際、相談や見積もりを取る段階から、しっかりと話を聞いてくれる業者を見極めることも重要です。例えば、こんなキッチンにしたい、お風呂を広くしたい、バリアフリー化もしたいなど、家族や自分自身の要望も含めてまずは聞いてくれること、その上でさらに提案してくれる利用者のことであれば非常に安心と言えます。

要望をきちんと聞いてくれる業者の方であれば、将来的に違う箇所のリフォームをしたいと言った時にもスムーズに話が進むのも利点です。また、リフォームだけでなく家のメンテナンスなども頼みやすくなるため、今の家を大切にして長く住みたいとお考えであれば、しっかりとコミュニケーションできて信頼できる業者の方を見つけることをおすすめします。